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人名と駅名 成吉思汗駅

 人名と駅名に少しだけ興味を持ったのは、1998年に中国→モンゴル→ロシア→中国を巡ったときでした。鉄道ジャーナル社が企画した鉄道ツアーで、国境を列車で3度も超える大周遊旅行でした。バイカル湖近くのイルクーツクからシベリア鉄道のチタ経由で満洲里を通って、哈爾浜まで列車に乗りました。チタからの線路は、かつてロシアが建設した東清鉄道です

 満洲里から哈爾浜に向かう途中に「成吉思汗」という駅を見つけたのは、ツアー前だったと思います。何故こんなところに世界的有名人の名を冠した駅があるのか、知りませんでしたが、とにかく明るいうちにここを列車が通過するなら、写真を撮ろうと思っていました。
 ツアー一行が乗車した列車は、モスクワ発北京行きの列車で、うしろに平壌行き2両を連結していました。満洲里を夜に出発した列車は、夜が明ける頃ちょうどよい具合に「成吉思汗」を通過しました。おそらく15分ぐらい前からカメラを構えていて、シャッターを切ったのではないかと思います。列車は100キロ以上のスピードを出していました。この写真は連写の1コマではありません。1発勝負でした。 jingisukan.jpeg
 この成吉思汗駅がいつからあるのかは、不明です。 「日本鉄道旅行地図帳」満洲・樺太編を編集した時、この駅が少なくとも満洲国時代からあることは確認できました。読みは「じんぎすかん」です。地図を見ると、この駅の哈爾浜側に「成吉思汗塁趾」という万里の長城のような壁があるので、それがこの駅名の由来かもしれません。

 今日はこの「成吉思汗」駅を前ふりにして、人名と駅名の話を書こうとしたのですが、思わぬ文字数を書いてしまいましたので、続きは明日ということにします。

 編集部 田中比呂之(ひろし)

2013年06月25日  

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