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気になる東急東横線の深夜帯のダイヤ(1)

 毎日の通勤に東急東横線を使っています。渋谷で半蔵門線に乗り換えます。エスカレーターに2回乗ると半蔵門線のホームに辿り着くので、以前より乗り換えは楽になりました。なので、のれん街や「しぶちか」でひっかかることもなくなりました。

 帰りはだいたい渋谷23時台の電車に乗ります。先週の金曜日は、昼間の人身事故が夜まで尾を引いていて、23時台もまだ乱れていました。ホームに降りると、ちょうど電車が到着したところだったので、小走りに乗り込みました。各駅停車の表示でしたが、これが10両編成の電車です。
 東急は東横線や田園都市線でダイヤが乱れると、全列車各駅停車で運転するのが、従来の対処の方法でした。東横線は8両編成、田園都市線は10両編成です。ところがこの3月の副都心線との相互乗り入れ開始で、東横線は8両編成と10両編成が混在することになりました。10両編成の電車は、特急・急行に使用し、その停車駅は10両対応ホームにしました。
 事故などでダイヤが乱れたときはどうするのだろう、というのが3月の改正以来の私の疑問でした。従来なら全列車各駅停車で済ませるところが、そうはいかなくなったのです。ひょっとして、2両はみ出しの「裏技」があるのかと思っていましたが、どうやらそうではなさそうです。
 駆け込んだ列車は、すぐには発車しません。車内放送で「通勤特急になるかもしれませんが、しばらくお待ちください」とまず案内がありました。指令の担当者はさぞ大変だろうなと思っていたら、「この電車は急行になります。通過駅の代官山、祐天寺、......」。座っていた何人かの乗客が降りていきました。渋谷駅のホームは、取り立てて混乱した様子もありません。
 ダイヤが混乱したときは、全列車各駅停車にするのは、遠距離の乗客には不便ですが、とりあえず目の前の列車に乗ればいいので、混乱を最小限にとどめるひとつのやり方でしょう。それが東横線では出来なくなったのです。今後もダイヤが大幅に乱れることがあるでしょう。その時もやはりたいした混乱もなく、東横線の乗客は平静を保ったまま、家路につくのでしょうか。

 実は3月のダイヤ改正で23時台のダイヤに大きな変化があったのですが、利用者から不満の声が出てもおかしくない変化です。これさえも東横線の利用者は平静を保っているように見えます。
 つづきは明日。

 編集部 田中比呂之(ひろし)

2013年07月16日   関東

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