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羽幌線の駅写真が入りました

 先週、関東地方をオープンしたことで、ちょっと「疎遠」になってしまいましたが、北海道の国鉄廃止線の大半の駅に、駅舎またはホーム写真をアップしています。RGG様のご協力によるものです。ほとんどが1980年代前半に撮影された写真で、今となっては廃止直前の貴重な記録です。

 私が乗車した路線の中でも、羽幌線は「最果て感」が濃厚な路線でした。昭和48年3月と49年12月の2度、いずれも幌延から南下しています。2度とも曇りの日で、車窓はほとんど真っ白でした。昭和48年に乗車したときは、対向列車の遅れで、羽幌に40分停車。駅を出て買い物に行った記憶があります。
 曇り空の雪景色、時々海が見える、そんな140キロ余りの路線でした。札幌から、留萠経由幌延行きの急行「るもい」が1往復あり、夏には臨時急行「天売観光号」も走っていました。今あらためて一駅ずつ写真を見ていくと、廃線同然の扱いを受けていたことが、歴然としていますね。
 実見したわけではないので、断定的に語ってはいけないとは思いますが、衝撃を受けた廃屋同然の駅舎・待合室を紹介しておきます。花岡富岡は仮乗降場です。この駅で夜の列車を待つことになったら、どんなに怖いでしょう。
hanaoka.jpgtomioka.jpg
 歌越、上平(うえひら)は、中を覗いてみたいと思わせる駅舎ですね。上平は昭和7年の開業ですが、もしかしたらその時建てられた駅舎かもしれません。なかなか洒落ています。
utakoshi.jpguehira.jpg
 最後に例によって、「似た者駅舎」です。羽幌線には4つの「似た者駅舎」が見つかりました。振老北川口更岸力昼です。いずれも戦前の開業なので、どこかの時点で4駅いっぺんにこの駅舎になったのかもしれません。 huraoi.jpgkitakawaguchi.jpg
▲左:振老 右:北川口 ▼下:更岸
sarakishi.jpg
rikibiru.jpg▲力昼
 屋根が玄関ドアの半分ぐらいのところまでありますね。ドアに窓らしきものがなく、開けるときは勇気がいりますね。中のレイアウトを知りたいですね。駅舎や待合室で、民家のようなドアがついている駅を利用したことがありません。たいへん面白い駅舎だと思います。
 羽幌線にはほかにも突っ込みどころがたくさんある駅舎が揃っていますので、是非、ひと駅ずつ訪ねてみてください。

撮影:RGG(すべて)

編集部 田中比呂之(ひろし)

2013年08月13日   北海道   タグ : 羽幌線

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