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関東大震災と鉄道 2 『関東地方大震火災 写真帳』(東京鉄道局)

 有隣堂チェーンでは、『大正12年、日本を襲った「関東大震災」に学ぶ』というフェアを各店で開催中だそうです。思い違いをされている方も多いかと思いますが、関東大震災の地震の震源域は神奈川県沖の相模湾です。特に神奈川県西部は地震による被害が甚大でした。地元の有隣堂がフェアを開催するのは、時宜を得た催しだと思います。

syashincho.jpg 昨日は鉄道省が編纂した『鉄道震害調査書』をご紹介しましたが、今日は東京鉄道局が編集した『関東地方大震火災 写真帳』をご紹介します。ただその前に昨日ご紹介し忘れた「付図第三 国有鉄道 被害列車位置図」をご覧に入れたいと思います。 日本鉄道旅行地図帳「東日本大震災の記録」を編集する際、まず作らなければと思ったのが、地震発生時の列車位置図でした。旅客列車については、まず『時刻表』で定刻運転時の位置を特定し、グーグルアースでその場所に列車がいるかどうかを確認しました。貨物列車は『貨物時刻表』などを使用し、最後はJR貨物に確認。それを地図上に表示しました。
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 この「被害列車位置図」を見つけたとき、大正時代にも私と同じことを考えた人がいたのだと、ちょっとした感動がありました。まず列車位置の把握は基本で、しかも地図に表示すれば、一目瞭然です。東日本大震災の場合は、三陸沿岸を走る列車の少ないことに驚きました。関東大震災の場合は、東海道本線上の列車が多いのは納得できました。昨日の井戸の調査もそうですが、鉄道を俯瞰するにはまず地図が必要ですね。
 さて『関東地方大震火災 写真帳』です。この本には244枚の写真が掲載されています。厚表紙、扉、目次にあたつ「目録」以外は写真だけの構成。左ページに写真が1枚。間に薄紙を挟み、その薄紙に短い説明文が印刷されています。東京駅から始まり、郊外へという編集になっています。鉄道省編纂の『鉄道震害調査書』と違うところは、内容がほぼ国有鉄道に限られていることでしょうか。それと震災前の写真も掲載されいるので、震災前の鉄道を知ることもできます。ほぼ同じ角度から撮影された新橋駅と万世橋駅の震災前と震災後の写真を並べてみます。
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manseibashimae.PNGmanseibashigo.PNG  被害写真については、この『写真帳』と『震害調査書』の膨大な写真から約400枚を駅ごとに整理して、iPadアプリ 「関東大震災と鉄道」に掲載しましたので、是非ご覧ください。またこのアプリには珍しい動画も収容していますので、こちらもご覧ください。動画については、明日このブログで取り上げます。このアプリでご紹介できなかった写真は、このWebで取り上げる予定です。

kantoudaishinsai.JPGiPadアプリ「関東大震災と鉄道」(発売ピコハウス)は、9月30日まで特価販売500円です。詳しくはこちらをご覧ください。
編集部 田中比呂之(ひろし)

2013年08月27日   関東   タグ : 関東大震災

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