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東京オリンピック2020と妄想鉄道

 391001.jpg昭和39年の東京オリンピックの開催に合わせて東海道新幹線が開業したことはあまりにも有名です。では平成32(2020)年時点の新幹線がどうなっているかをおさらいしておきます。現時点では鹿児島中央から新青森まで開業しています。建設中の北陸、北海道新幹線は、平成27年にはそれぞれ長野~金沢間、新青森~新函館間が開業しているはずです。リニア新幹線はまだまだ先の話ですね。

 そうなると鉄道的にはビックプロジェクトはないということになりますね。もともと2週間程度の開催期間ですから、大阪万博のような大規模な輸送計画はいならいでしょうし。
 東京都が計画しているオリンピックの競技会場は、臨海地区に集中しています。臨海地区以外ではメインスタジアムなる国立競技場、原宿渋谷地区にある代々木競技場。さらに射撃が行われる朝霞、ゴルフが行われる霞ヶ関、これは大雑把には東武東上線沿線で、偶然にも臨海地区に直結しています。あとは府中です。サッカーは例によって広域が認められているので、札幌、宮城、埼玉、横浜でも行われます。

妄想①
 総武本線から京葉線への「渡り線」をどこかに設置する。ようするに成田エクスプレスを京葉線経由にして、そのままりんかい線経由で新宿・大宮方面へ直通させる。横浜編成は現状のまま。

妄想②
 ①とも関連し、しかもこれは現実になりそうだが、りんかい線をJR東日本の路線にして、京葉線蘇我方面または武蔵野線方面へ直通させる。

妄想③
 りんかい線の線路を東京貨物ターミナルへつなげて、東海道貨物線経由で横浜方面へ。新子安付近で京浜東北線と合流して、例えば桜木町〜蘇我間の電車を走らせる。ef210.jpg東京貨物ターミナル ひょっとするとオリンピック輸送で重要な役割を果たすことになるかもしれない。撮影:松村宗幸氏

妄想④
 ③に関連。東京貨物ターミナルから塩浜、浜川崎のルートは、京急羽田線と東京モノレールの天空橋の地下を走っている。国際線ターミナルにも近い。ここに天空橋駅を設置すれば、臨海地区へスムーズに移動できる。
 オリンピック後は、武蔵野線電車を府中本町から南武線、南武支線経由で浜川崎、東京貨物ターミナル、国際展示場、新木場と結べば、首都圏大環状鉄道が完成する。

妄想⑤
 半蔵門線住吉と有楽町線豊洲の連絡線を完成させる。これはもともと計画されていて、すでに両駅とも準備工事が済んでいる。妄想とはいえないが、凍結されたまま推移しかねないので、この際ここを結んでしまう。どこかの新聞に出ていたが、この区間だけでもかなりの工費がかかるようだが。東武伊勢崎線と東上本線が結ばれることにもなる。

妄想⑥
 お台場のさらに沖に島があり、東京ゲートブリッジが架かっているが、この島でも馬術などいくつかの競技が予定されている。ゆりかもめを東京テレコムセンター付近から分岐して、延長するのが現実的だろうが、橋などかなりお金がかかりそう。有楽町線の新木場車庫から延長するのも一考であろう。DSCF4859.JPGオリンピックでは基幹交通機関になるゆりかもめ

 冷静に考えると、オリンピックの期間はたった半月です。そのために莫大なお金を消費するわけですが、あとにしっかり活用できるものから優先してほしいものです。
 7年後の東京の夏は、どれくらい暑くなっているのでしょうね。そちらの方も心配です。

編集部 田中比呂之(ひろし)

2013年09月09日   東京 / 関東   タグ : オリンピック

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