まだまだ会員数が少ない中、ほぼ毎日投稿いただいているKINUさんと小心火車さんが、最近掛け合いのような投稿をされているので、毎日楽しみにしていました。KINUさんが常磐線末続駅の写真を最初に投稿されたのが、9月8日でした。翌日にも末続駅ホームから海側を望んだ写真を投稿され、震災前はどうったか、というコメントを記されています。
▲（左）ホームより海を望む　平成25年9月8日　投稿：KINUさん
　（右）車窓風景　昭和63年12月15日　投稿：小心火車さん
　翌日同じ角度の写真が投稿されました。またKINUさんかと思いきや、小心火車さんの投稿でした。私は思わず「凄いな！」と呟いてしまいました。25年前の写真です。有名撮影地のお立ち台から撮影した写真ではないのです。
　実は私もこういう写真を撮っています。震災後の4月25日に撮影したもので、末続駅はまだ開通していない時期の写真です。広野から先の駅にも運賃が表示されています。
▲（左）運賃表と時刻表　平成25年9月8日　投稿：KINUさん
　（右）運賃表と時刻表　平成23年4月25日　撮影：編集部
　さらに昨日の投稿は一ノ関駅のED75牽引列車でした。KINUさんの投稿に触発されて小心火車さんが投稿されています。おふたりが撮影したのは平成6年で、一ノ関駅2番ホームです。停車位置が違うので、背景が若干違いますが、ほぼ同じところから撮影していますね。不思議な縁です。
▲（左）50系客車を牽くED75 700番台　平成6年3月19日　投稿：KINUさん　　（右）1541列車　平成6年11月4日　投稿：小心火車さん
　こういう楽しみ方ができるのも、このWebの特徴のひとつです。と今日のブログを結ぶところでしたが、小心火車さんの撮影されたED75を再度見て、「あれ？」と声が出ました。小心火車さん、お気づきでしたか？　
　ED75-1039号機。東日本大震災発生時、コンテナを牽引して常磐線浜吉田〜山下間を走行中でした。地震で停車、その後津波に襲われ、コンテナは周辺に散乱したものの、機関車は線路上に踏みとどまりました。そしてのちに現場解体という運命を辿っています。
　さらに、しつこいですが、さらにこの機関車とその前を走っていて新地駅で津波に襲われ大破したE721系とのちょっとした縁もありました。これについては、日本鉄道旅行地図帳「東日本大震災の記録」p27をご覧ください。
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編集部　田中比呂之（ひろし）