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北陸新幹線全線開業時には是非この愛称を

 まだまだ先のことと思っていましたが、列車愛称が発表されたとなると、実感が湧いてきますね。北陸新幹線の愛称が決まりました。「白山」が落選してちょっとがっかりですが、列車の愛称は世代によってその印象が違ったりするので、仕方がありません。

 両親が能登半島の出身なので、子どもの頃から金沢へはよく行っています。横浜から金沢へは米原を経由することが多かった記憶があります。東海道新幹線ができる前は、寝台急行「能登」に乗ったこともありました。また上野から急行「白山」に乗ったこともあります。金沢から上野まで特急「白鳥」にも乗りました。
 急行「白山」は昼行の列車ですから、1日中列車に乗っていた印象です。長野から先は蒸気機関車牽引で直江津まで行ったことを覚えています。やがて電車特急に格上げされました。特急になってからは、金沢まで通しで乗った記憶がありません。その前にいきなり特急として登場した「はくたか」にも乗る機会がありませんでした。住まいが新横浜からそれほど時間のかかる場所ではなかったこともあり、米原経由で金沢へ行くことが普通でした。
ai-1.jpg▲川口駅付近を通過する特急「白山」 投稿:otome-c56さん
 上越新幹線が開通すると、何度か長岡経由で「かがやき」に乗りました。あの485系は、ズボンを捲り上げた、いかにも韋駄天という感じの車両でした。「かがやき」とか「きらめき」という具体性を欠く愛称は、乗車した印象もどこか希薄です。白い鷹は実際には存在しないそうですが、鳥をイメージできます。ほくほく線が開通してからは、「はくたか」には何度も乗っています。あのスピードはときどき体感したくなります。
 九州新幹線には「つばめ」「みずほ」「さくら」が走っていますが、今も耳にするたびに若干の違和感があります。東海道山陽新幹線に「のぞみ」「ひかり」が走っていますが、戦前朝鮮半島を走っていた頃を知っている方々には、やはりちょっとなじめない感じがあっても不思議はありません。私にはその違和感はありません。東北新幹線に「はやぶさ」が走る時代ですから、北陸新幹線に「彗星」や「月光」が走っても驚きません。
ai-2.PNG▲E7系/W7系 エクステリアデザイン JR東日本、JR西日本プレスリリースより
 北陸新幹線は長野から金沢まで開業しますが、いずれ大阪方面に延伸される予定ですね。敦賀から先のルートはまだ決まっていません。いずれ新大阪まで乗り入れると仮定して、そのときもやはり「かがやき」なのでしょうか。運転系統がどうなるかはわかりませんが、東京から金沢経由で新大阪まで走るとしたら、その時は是非「雷鳥」を復活させてもらいたいですね。北陸特急にはこの名前が似合っていると思う世代の願いですが。

編集部 田中比呂之(ひろし)

2013年10月17日   北信越   タグ : 北陸新幹線

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