鶴見線国道駅

20131113_01.jpg かなりしつこいですが、またまた鶴見線に触れます。この鶴見線には友人知人に教えたくなる駅があります。鶴見の隣り駅国道です。ホームから階段を降りるあたりから、「どう、すごいでしょ」と言いたくなります。何人もの善男善女をこの薄暗い空間に誘いました。初めて訪れた人は誰もが感嘆の声を挙げます。その声を聞いて私は「な、凄いだろ」と胸のうちで呟きます。

 とはいえ、もともとこの空間が何であったか知りません。善男善女からそういう質問を受けることはありませんでした。もし質問されたら、目が宙をさまようか、もっともらしい虚言を口にしたかもしれません。とにかく不思議で怪しい空間が広がっています。
20131106_01.jpg
 先日このブログでご紹介した「鶴見臨港鉄道沿線案内」に国道駅の案内が載っていますので、引用します。

----京浜新国道との交差点にありまして、駅構内には臨港デパートがあり良品廉売をモツトーとして日に殷賑を極めております。主なる商品は左の通りであります。
 米穀、酒、醤油、魚類、菓子、洋品雑貨、薪炭、文房玩具類、呉服、洋服、洋靴、履物、青物乾物、その他日用品一式


20131113_02.jpg20131113_03.jpg
20131113_04.jpg  この空間はデパートだったのですね。といっても高島屋のようなデパートではなく、上記の商品を売る店が並んでいたのではと想像しますが。案内には「京浜新国道」という言葉がありますが、現在の国道15号です。そして駅の鶴見小野側には旧東海道があり、横浜方面に歩くと生麦事件の現場があります。その場所を示す石碑もあります。国道駅を訪ねた折には、是非この史跡にも寄ってみてください。吉村昭さんの『生麦事件』などを読んでいけば、より深みのある散策となるでしょう。

 前のブログでも触れましたが、安善通駅近くにある臨港大野球場の存在も気になります。案内がありますので、また引用してみます。

----総面積一万坪、競技場面積五千坪、スタンド七千人収容の大野球場にして諸設備完備、安い料金で希望者に貸付いたします。時々催される大野球戦にファンをうならせています。

 写真もあって、確かに満員の観衆が入っています。果たしてどのような大会が行われていたのでしょう。周囲には名だたる大企業があるので、その対抗戦が定期的に行われていたのでしょうか。
 鶴見線は今も昔も興味尽きない路線です。

編集部 田中比呂之(ひろし)  

2013年11月13日   東京 / 関東   タグ : 鶴見線

PAGE TOP