明日21日から銚子電鉄の減便ダイヤが実施されます。鉄道会社がダイヤ改正で減便するときは「見直し」という言葉をよく使います。見直しの要因は様々ですが、多くの場合、乗客減による列車の削減ですね。今回の銚子電鉄の場合、報道では車両の更新費が出せないことを理由に減便すると伝えられています。車両の更新費を出せないという理由を発表していることに、かなりの深刻さを感じます。
昼間1時間あたり2本の電車が走り、途中の笠上黒生駅で上下電車が交換していたのが、1時間に1本の運転となり、1編成が銚子と外川の間を往ったり来たりするだけになります。交換風景が見られなくなるということで、先日訪れた笠上黒生駅にはカメラを構えたファンが何人もいました。
実はこの駅のことは、先日の土曜日に会社の同僚を連れて「銚子電鉄応援遠足」に行くまで知りませんでした。だいたい読めませんでした。「黒生」という漢字を見て、ビールを連想する人は多いようですが、私は髪の毛の方を連想していました。入場券を薄毛を気にする人たちに売ったらどうでしょうか。濡れ煎ほど売れるとは思えませんが、この際売れるものはなんでも売りましょう。
珍しい駅名なので、銚子電鉄のホームページから引用しておきます。
銚子電鉄で唯一、電車が交換する中間駅。駅名は難読駅名の一つに数えられ「かさがみくろはえ」と読む。この駅が所在する笠上町と隣接する黒生町は、昭和の中頃まで「黒生瓦」といい、遠州、野州、三州と並び称され、日本有数の瓦の生産地であった。駅構内には変電所があり、300kWシリコン整流器1台でDC600ボルトを電車線に供給している。
瓦の生産地だったのですね。さて長い間この駅で列車交換が行われてきて、少なくとも昼間の時間帯は列車交換がなくなるということです。さっそくWebの笠上黒生駅のページに過去の交換風景がいくつか投稿されましたので、まとめてご紹介しておきます。
▲投稿:特急ビヤダルさん 昭和61年8月
▲投稿:小心火車さん 平成6年4月
▲投稿:otome-c56さん 平成18年9月
▲平成25年11月
いろいろな車両が行き違って来たのがわかります。
編集部 田中比呂之(ひろし)