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いつかは鉄道模型ジオラマ

 鉄道ファンの多くは、いつか自宅に模型ジオラマを作りたいと思っているはずです。私もそのひとりでした。子供の頃からずっと思い続け、それでもようやくたたみ1畳ぐらいのジオラマを自宅に作ったのは、40歳を過ぎてからでした。

 夢想に夢想を重ねてようやくジオラマ製作にとりかかったのが40代半ば。それから数年は寝ても覚めてもジオラマのことを考え、休日は楽しい模型屋めぐり。「鉄道模型趣味」「RM MODELS」「Nゲージマガジン」などを熟読し、模型屋では模型屋の親父と話し込み、無駄なジオラマ関連商品を買い込んだりしました。
 そのころは今ほどストラクチャーが揃っていませんでしたので、自作しようとして果たせず、ずいぶん時間を浪費したものです。とにかく思いつきで作り始め、だいたいうまく行かず、放棄していました。
 それでもジオラマの中央に路面電車が走り、その後ろには2面4線の駅を造り、それをエンドレスの複線が囲むジオラマができました。嬉しくて朝起きるとパワーパックの電源を入れ、エンドレスをぐるぐると車両を走らせながら、出勤の準備をするという狂った生活がしばらく続きました。家で原稿を書くことがあると、音楽を流すように、模型を走らせました。
 それから何度も改造をしながら、ここ1年ぐらいは運転していません。トミックスが路面軌道を発売し、そのあとバス道路まで出すに至って、ジオラマ上の都市計画が完全に狂ってしまいました。路面軌道とバス道路を組み合わせ、その上に街を造ろうとしたのですが、改造のたいへんさから途中で投げ出してしまいました。
20131213_01.JPG
 ごく初期の頃の写真をいくつか紹介します。箱根登山鉄道の電車が停車しているのは、路面区間からはずれて、エンドレスの複線線路にとりつく間のカーブに造った片面ホームです。このホームを造るのに何週間もかかっています。赤いビーズまで探してきてつけています。本当に狂っているとしか言いようがありません。現在はこの付近は路面軌道拡張のために全く違う景色になっています。
20131213_02.JPG
 ジオラマの中央に2面4線のホームを造り、大屋根を置いてみました(建設途中です、念のため)。これはドイツ製の屋根で、これをたしかユザワヤで見つけてどうしても置きたくなって買ったのですが、まわりの風景になじませることができず、このあと放棄しています。埃がたくさん写っていますね。今見ると三池の電気機関車も写っています。
20131213_03.JPG
 ジオラマ正面の中央にこの路面の電停を置いていました。この当時(平成16年頃)の既製品のストラクチャーを置くと、どうしても街並みが古くなってしまいました。夕方の街のように写っていますが、ちょうど西日が差し込んで来たときに撮影したものです。若干もやって見えるのはタバコの煙です。
 この風景も「再開発」でまったく別の景色になっています。今日はネタ切れで模型の話を書いてしまいました。ただこうして書いてみると、また模型をいじりたくなってきます。そんな余裕はないはずですが......。

編集部 田中比呂之(ひろし)

2013年12月13日   鉄道模型

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