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御茶ノ水の「古典的」お立ち台に立つ

 天皇誕生日に中央線の駅写真を撮りに行きました。中央線と言っても山手線の内側です。この三連休はいろいろな割引切符があって、迷ったのですが、年末ともなると「悠悠自鉄」とか言っていられない事情などもあり、今年何度目かの「都区内パス」を使うことになりました。

 東横線から副都心線の北参道まで乗って、千駄ヶ谷まで歩きました。この辺りに親戚が住んでいて、子供の頃よく親に連れてこられました。千駄ヶ谷といえば、駅前には東京体育館があり、ジャージ姿の若者がたくさんウロウロしていました。国立競技場も近いこともあり、スポーツの街という雰囲気は昔から変わりません。オリンピック用の新しい国立競技場の計画では、この千駄ヶ谷駅あたりまで「国立競技場」内に飲み込まれてしまうみたいですね。
 千駄ヶ谷から信濃町四ツ谷とひと駅ずつ降りて撮影をしました。「日光牛車鉄道」さんが信濃町に投稿された戦前のスタンプには、野球選手が描かれていましたが、神宮球場の最寄りということでしょう。スタンプの日付は昭和9年なので、まだ銀座線は開通していません。そんなことがチラッと頭をよぎったのですが、ホームで足下を見ると乗車位置目標のところに野球のボールの絵が描かれていました。市ヶ谷飯田橋水道橋、この辺りは会社にも近くお馴染みの場所ですが、こうして撮影に来てみるとまた違った表情があります。休日ということもあるかもしれません。
 御茶ノ水は営業部時代には毎日のように訪れていました。お堀に巨大な足場を組んでなにやら工事が始まっているようです。あれこれ撮影をして聖橋へ。御茶ノ水に撮影に来たら、ここを外すわけにはいきません。ここから秋葉原・神田方面の景色は、鉄道絵本の定番です(でした?)。
 サイコロの目が揃うかどうかのような撮影ポイントですね。実は高い場所が苦手なので、欄干からやや離れてカメラを構えました。休日の夕方は、総武緩行線が5分、中央快速線が15分から4分、丸ノ内線は4分という運転間隔です。うまくこの3線が絵本のように揃ってくれるかどうか。
 カメラを構えて数分で中央線の電車がホームに停まりました。丸ノ内線が来ないかとじりじりしていると、中央線はいつまでも発車する様子がありません。これで中央線と丸ノ内線の電車を収めることができました。中央線はいつまでたっても動き出しません。何かのトラブルようで、総武線の電車は一向に来る様子がありません。
 ダイヤが乱れてくれた方が有り難い場合もあります。こういう場合は次々に電車が来る可能性があります。15分ぐらいで電車が次々にやってきました。しかしどうしても3本が揃ってくれません。
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 そうこうするうちにお堀を船がこちらに向かってきます。この船も入れて3本の電車が揃ってくれないかと念じましたが、船が丸ノ内線の鉄橋をくぐろうとしても電車は来ません。ついてないな、と思った瞬間、丸ノ内線の電車が出てきました。ちょうど船が橋から顔を出したところで交差してくれました。思っても見ない船の登場で、今日はこれくらいにしようと思いました。
 これはいつものことだと納得しました。性格なのでしょうか、この手のことはいつも「そこそこ」なのです。それで納得してしまうので大当たりが出ないのかも知れません。昨日も「そこそこ」に小さな満足をして、喫茶店に向かうことにしました。

編集部 田中比呂之(ひろし)  

2013年12月24日   東京 / 関東   タグ : 中央本線, 丸ノ内線

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