現在、関東につづく東京の準備を進めています。ずっと悩んでいるのは、地下鉄の駅写真です。東京メトロと都営地下鉄の大半の駅は地下にあります。地下駅を魅力的に撮影するにはどうしたいいのか、ずっと考えています。
その予行演習というわけでもありませんが、横浜高速鉄道みなとみらい線の駅を撮影してみました。すでに駅トップにアップしてあります。駅数も少ない上に、駅ごとに特色があり、それなりに撮影ができました。
その前に仙台地下鉄でも撮影をしたのですが、地上駅はともかく、地下駅はどれも同じで駅名標を撮る以外に方法がありません。地上の駅出口を撮影することも考えましたが、そればかりが並んでいても、その駅の特徴とは言いがたいですね。
会社の行き帰りに東京メトロを利用していますが、たとえば会社最寄りの神楽坂駅をどう撮ったら神楽坂駅らしくなるのか。いまだ答えを見つけていません。もちろん最後は出たとこ勝負なります。
東急田園都市線の池尻大橋~用賀間は、ホームの壁の色を変えています。これは、地下区間は窓の外を見てもすぐに目的の駅だと分からないということで、色分けをしたと聞いています。しかも色分けに有田焼のタイルを特注したと開通当時に聞いた記憶があります。
池尻大橋=橙、三軒茶屋=黄、駒沢大学=緑、桜新町=ピンク、用賀=青です。たしかに親切な色分けです。今でこそ地下鉄駅の色分けは当たり前になっていますが、開通当時は珍しかったのではないかと思います。
東京メトロなど複数の路線を持つ会社は、線ごとに色を決めていますが、さらに駅ごとに色分けしたらたいへんなことになるでしょう。半蔵門線半蔵門駅は壁の駅名標周辺を歌舞伎の緞帳色にしていますが、これはどの駅にも応用できることでもないと思います。
こういう悩みは、ある意味では新しい鉄道の楽しみ方でもあります。そんなことを考えながら、会員の皆さんの投稿写真を参考にさせていただいております。
編集部 田中比呂之(ひろし)