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折尾駅の弁当売り 「考える人」2014年冬号

 昨年9月「ななつ星」の取材のあと、戸畑から若戸大橋をバスで渡って若松に泊まりました。そのことはこの欄で触れました。翌日筑豊本線若松~折尾間の駅を撮影して、折尾で一息。

 壊されてしまった名駅舎の跡などの写真を撮って、鹿児島本線博多方面ホームに上がると、どこからか「弁当~」という声が聞こえたような気がしました。そう言えば弁当売りが復活したというニュースを聞いたな、と思いながらキョロキョロとあたりを見回してみると、小倉方面ホームに駅弁売りが歩いているではないですか。慌ててカメラを向けたのがこの1枚です。 20140109_01.JPG
 たいへんな事をしているな、というのが正直な感想でした。やってくる電車は近郊電車で、乗客は「旅人」ではありません。それはホームで電車を待っている人を見ていただければわかると思います。時々「ソニック」が来ますが、窓は開きません。
 それでも東筑軒の小南英之さんは「かしわめし」をホームで売り続けています。その訳が「考える人」2014年冬号(小社刊)で語られています。駅弁ファンには知られていることだと思いますが、小南さんの前任者は2011年に体調不良で退社、小南さんがホームに立つまでの約2年間、折尾駅の弁当売りが不在でした。小南さんは2013年2月から立ち売りを始めたそうです。
20140109_02.jpg  今号の「考える人」は「仕事」を特集しています。その表紙を飾っているのが小南さんです。本文には「働く人々」として23人が登場します。実に多様な職の人々がインタビューに答えていて、「鉄道遺産」ともいえる駅弁立ち売りも、こうしてみるとそれほど異色ではないかもしれないと思ったりしました。
 是非御一読をお薦めします。因みに駅弁界の一大イベントとなった「京王駅弁大会」は今日9日から始まります。そのリストには東筑軒の「かしわめし」も入っています。同僚の美人編集者も楽しみにしていました。

追伸1 
通常この欄では元号を使用していますが、「考える人」の表記が西暦のため、混乱を避けるため西暦を使用しました。

追伸2 
「KINU」さま、「東急西武線まるごときっぷ」のことだと思いますが、西武多摩川線を除外するような記述は、両社のホームページには載っていないようですが、いかがでしょう。私はいずれこの切符で西武多摩川線にも乗ろうと企んでいます。

追伸3(17:50追記)
夕方、美人編集者が今日の収穫を届けてくれました。掛紙をご紹介します。社内で大受けでした。 20140109_03.jpg 【関連記事】
若戸大橋の衝撃(2013/9/19)

編集部 田中比呂之(ひろし)

2014年01月09日   九州・沖縄

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