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生まれる列車もあれば、去る列車もある

 春の訪れとともにやってくるのが、JRのダイヤ改正ですね。JRがダイヤを改正すると、その余波を受けて接続する私鉄などもダイヤ改正を行います。何事も増えることは良いことで、減ることはイメージダウンになります(体重以外は)。

 鉄道ファンの間では寝台特急「あけぼの」がなくなるということで、昨年から大騒ぎになっていますが、ひっそりと消えていく列車も数多くあるようですね。JR各社のリリースを見ていくと、リリースの下部に「見直し」という言葉とともに消えていく列車が記されています。
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 JR東日本が昨年12月20日に出したダイヤ改正のリリースは7ページと別紙2ページで、「あけぼの」に触れた記事は7ページ目の「その他」という大見出しの中の「□輸送体系を見直します」という項目の中にありました。3項目あるうちの最後の記事です。1番目は「わかしお」の一部列車の廃止と「踊り子102号」の臨時化、2番目は「ホームライナー古河」2本の廃止、です。そして3番目が「あけぼの」です。このリリースの大トリということになります。
「・ご利用の減少と車両の老朽化などに伴い、寝台特急「あけぼの」(上野~青森間)の運転を取り止めます。なお、お客さまの多い時期に臨時列車として運転します。」
「あけぼの」が登場したときは、その停車駅を見て鉄道仲間で大いに盛り上がったことをよく覚えています。大宮から新庄まで通過扱いだったからです。福島も山形も停まらない。これは衝撃的でした。その「あけぼの」がこの改正で去るわけです。
 もうひとつJR東日本のリリースから。南武線の快速運転区間が拡大されるようですね。現在は川崎登戸間が快速運転区間で、登戸立川間は全駅に停車しています。この改正から快速運転区間を川崎稲城長沼間に拡大、停車駅は登戸稲城長沼間で稲田堤だけ、中之島矢野口は通過になります。
 中之島矢野口の利用者は、「格落ち」したような感じを受けているでしょう。川崎方面から乗車すれば、登戸から各駅停車になって乗り換えずに済んだのに、と。川崎方面に行くときも心理的にはかなり不便を感じるでしょう。ひょっとしてマンションの価格や賃貸価格にも影響があるかもしれません。
 またまた昔話で恐縮ですが、中学高校6年間南武線を利用していました。この時期には川崎登戸間に101系を使用した快速が走っていました。停車駅は武蔵小杉武蔵溝ノ口だけ。かなりの速達感がありました。ほとんどが旧型国電の運用の中、101系の快速は眩しい存在でした。その快速は昭和53年10月の改正で運用がなくなりました。
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 そして平成23年3月の改正で停車駅が増えて復活。今年は横浜線に続いてE233系の導入も予定され、時代の移り変わりを感じさせられます。
 余談ばかりですみません、JR各社のリリースから消えゆく列車などを取り上げるつもりが、つい脱線してしまいました。JR西日本などかなり気になる列車のリストラが行われるようなので、近々また触れたいと思います。

編集部 田中比呂之(ひろし)

2014年02月21日   その他   タグ : あけぼの, ダイヤ改正

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