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鉄道ニュースまとめ(2月16日~2月22日)

 今月は非常に雪の多い月になりました。鉄道もこの影響で様々な輸送障害が、関東だけではなく全国的に発生しました。15日未明に発生した 東急東横線元住吉駅での追突事故(悠悠自鉄)が大きく取り上げられ、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」は13日発生した久大本線の列車脱線事故(朝日新聞DIGITAL 2/14)に伴い、迂回を余儀なくされました。

 大雪に見舞われた14日には、JR西日本から新型ラッセル車両投入の発表がされました(JR西日本プレスリリース 「新型ラッセル車両投入について」)。JR東日本も除雪用モーターカーENR-1000という除雪車両を導入し世代交代を行っています。ラッセル車両の新造はJR初(朝日新聞DIGITAL 2/14)で、3月までに2両の導入が計画されています。
20140224_01.jpg▲JR西日本ウェブサイトより
 大雪でJR東日本管内では除雪用モーターカーや、ラッセル車が不足しました。そこで、急遽JR貨物所属のEH200-11が甲府~小淵沢の除雪作業を行うことになりました。しかし、16日午後2時頃小淵沢駅構内で雪に乗り上げ脱線。脱線の影響で特急「あずさ」などが運休しました。JR東日本が、機関車の脱線を乗客などに説明したのは、脱線から1日半経過した17日夕方になってからとのことです。(信濃毎日新聞Web版 2/19)
 16日は雪関連のニュースが多かったのですが、横浜線のE233系の運転開始(railf.jp)や、いすみ鉄道キハ52125一般色での最後の運転(railf.jp)など車両に関する話題もありました。雪景色の中を走る姿をカメラに収めた方も多かったのではないでしょうか。
 車両関連では、土佐電気鉄道で使用されていた元シュトゥットガルト市電の車両を、福井鉄道が福武線のイベント用車両として購入。車両の愛称名を福井県民から募集すると発表しました。(福井鉄道公式サイト 「ドイツ製イベント用車両の愛称名を募集します!」/railf.jp)
 19日、北総鉄道の運賃値下げを求めていた裁判で、東京高裁は原告である沿線住民(5人)の控訴を棄却しました(共同通信 2/19配信)。現在の初乗り運賃は(3kmまで)成田スカイアクセス線の開業にあわせて、平成22年7月17日、それまでの200円から190円に値下げされます。
 同じく19日には東日本大震災で被災した大船渡線に関して、JR東日本は復旧費用が400億円になるという概算を明らかにしました(河北新報Web版 2/19)。400億円のうち130億円をJRが負担し、残りのルート移設などにかかる270億円は公的支援を求めました。地元自治体は現在のルートでの復旧を希望していますが、JR側は安全などを考慮し内陸移設したい意向を示しました。
 被災地の鉄道関連では21日、気仙沼線のBRT区間に電気バスを導入することが発表されました(JR東日本仙台支社プレスリリース 「電気BRT車両および観光型BRT車両の導入について」(PDFファイル))。屋根上に太陽光パネルを設置し発電、それを車内照明や充電用に用意されたUSBへの給電などに使用するとのことです。動力には使用しないのでしょうか。
20140224_02.jpg▲陸前階上駅に進入するBRT車両/撮影:編集部(平成24年9月19日)
 また、同時に観光形車両の導入も発表。気仙沼・大船渡の各BRT区間用に1台ずつ導入されます。BRT暫定運行開始時に導入した車両を改造し、窓向きのシートやボックスシートなどが用意されるとのことです。電気バスは3月上旬から試運転開始の予定。
 JR東日本は21日、復元作業が完了したC58239牽引のSL列車「SL銀河」を4月12日(土)から営業運転すると発表しました(JR東日本盛岡支社プレスリリース 「「SL銀河」運転開始日決定のお知らせ」(PDFファイル))。運転区間は花巻~釜石間で、土日2日間を使用して1往復します。基本的には土曜日が花巻発釜石行き、日曜日が釜石発花巻行きになります。片道4時間半の運転で、途中の急勾配に対応するべく客車はJR北海道から購入したキハ141系を改造した車両を使用。インテリア/エクステリアデザインはE6系やE353系などを手がけている「KEN OKUYAMA DESIGN」が担当しています。
 大阪府などが出資する第三セクター泉北高速鉄道の売却問題で、21日南海電気鉄道に750億円で売却すると松井一郎大阪府知事が表明しました(MSN産経ニュースwest 2/21)。泉北高速鉄道を巡っては、米国投資ファンド「ローンスター」が781億円を提示して、同社は優先交渉権を獲得しました。
20140224_03.jpg▲泉ヶ丘~栂・美木多を行く泉北高速/撮影:編集部(平成22年12月8日)
 しかし、乗り継ぎ運賃の値下げ額が南海電鉄より小さかったことや、外資系ファンドへの売却そのものが懸念されていたため、府議会の採決で売却議案が否決されました。大阪府は新たな公募を行わず、随意契約で南海電鉄に売却するとしています。

編集部 後藤中也 0228_santetsu.jpg

2014年02月24日   鉄道ニュースまとめ

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