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鉄道ニュースまとめ(2月23日~3月1日)

 先週は東急東横線の追突事故が大きなトピックでしたが、今週は週始めの日曜日に大きな事故がまた発生してしまいました。

 23日午前1時11分頃、京浜東北線川崎駅付近で、北行回送列車(回2402A)が工事用車両と衝突し脱線しました。先頭車(クハE233-1077)と2両目(サハE233-1277)が脱線し、特に先頭車は大きく破損しました(脱線した2両は3月1日に現場近くの留置場所から撤去された)。列車には運転士と車掌が乗務しており、頭や足に軽傷を負いました。
 この回送列車は時速60km/hで走行しており、事故現場の100~200m手前で運転士が線路上の工事用車両に気付き非常ブレーキをかけたが間に合わず衝突しました。工事用車両は川崎駅の北口通路新設工事で使用する杭を積載、午前1時13分から工事が始まる予定でした。(朝日新聞DIGITAL2月23日 )
 JR東日本は会見で事故は午前1時11分に発生、南行の線路閉鎖手続きを完了し、北行の線路閉鎖手続きの最中に事故が発生したとのことです。
 線路上に作業用車両などを進入させて作業する場合、線路閉鎖を行うことになっています。工事用車両のオペレーターが、JR東日本の聞き取り調査に対して「間違って線路に乗せてしまった」と回答しています。(神奈川新聞2月23日付 )
 しかし、オペレーターの所属する会社は線路に入ってよいかどうかを単独で判断して入線することはあり得ないとしてホームページ上で反論しています。(ケンプラッツ2月28日掲載 日経コンストラクション/日経BP社)
 この事故の影響で23日は蒲田~鶴見間で終日運休、翌24日始発から全線で運転を再開しました。

20140303_01.png▲JR四国プレスリリースより
 24日、JR四国は運行している「しまんトロッコ」「海洋堂ホビートレイン」「鉄道ホビートレイン」の3列車の愛称を「予土線3兄弟」とすると発表しました。
 長男は、水戸岡鋭治さんがデザインを担当した「しまんトロッコ」。国鉄初のトロッコ列車として昭和59年「清流しまんと号」としてデビュー。平成25年10月から水戸岡さんがデザインを担当し、「しまんトロッコ」としてリニューアルされました。
 次男は「海洋堂ホビートレイン」。フィギュアの造形では世界屈指の技術を持つ海洋堂。海洋堂の創業者宮脇修氏が高知県出身で、四万十町に海洋堂ホビー館四万十を開館し、オープンと同時に運転を開始しました。昨年リニューアルを実施しています。
 そして三男は0系をモチーフにした「鉄道ホビートレイン」。エクステリアデザインが発表された直後から、その奇抜なデザインが注目されました。車内には四国ゆかりの車両の鉄道模型が、ショーケースに展示されています。また座席の一部に転換クロスシートが設置され、シートは0系のデザインが施されています。28日に報道陣に公開され、1日からは一般公開もされます。(朝日新聞DIGITAL 2月28日)
 新幹線関連では、27日に東海道新幹線速度アップをJR東海が発表しました。現行の最高速度270km/hから15km/hアップし、285km/hに。東京〜新大阪の現在の所要時間より2〜3分短縮できるとしています。来年春をめどにN700A(1000番代)とN700系(改造車)を使用した列車がスピードアップし、1時間あたり1本の割合で最速列車を運行するとしています。(日本経済新聞 2/27)

 25日、国土交通省はJR西日本に対して、平成15年に廃止された可部線一部を復活させる事業許可を出しました。復活するのは可部〜新河戸(仮称)の約1.6キロで、中間に新可部駅(仮称)が設置されます。JR化後に廃止されて、復活するのは初めてで、平成28年春の開業を目指しています。(共同通信2月25日 配信/国土交通省リリース)
 昨年9月19日函館本線大沼駅構内で貨物列車が脱線した事故で、28日国道交通省運輸安全委員会が調査の経過報告書を公表しました。脱線現場は本線に合流するために左にカーブしていますが、その際進行方向右側のレールには外側に強い力がかかります。レールと枕木は「犬釘」と呼ばれる釘で固定されていますが、整備不良などが原因で犬釘が緩んだ状態になっていました。その結果、外側のレールがぐらついてしまい内側の車輪が脱輪、脱線したとみられています。(朝日新聞3月1日 朝刊/国土交通省運輸安全委員会経過報告書)
 報告書に掲載されている写真を見ると、犬釘とレールが離れてしまっている様子が写っています。

編集部 後藤中也
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2014年03月03日   鉄道ニュースまとめ

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