今年も桜の季節がやってきました。桜の季節になると休日に満開になってくれることを願いますが、なかなかそうはうまくいきません。今年は伊東線伊豆多賀駅の桜を見てみたいと思っていますが、はたしてタイミングが合うでしょうか。
これまで撮影して印象に残った桜と鉄道の写真をご紹介してみます。一番のお気に入りは、小湊鐵道 飯給駅で撮影したもので、トップページにアップしている写真です。この写真は平成22年4月4日の撮影です。伏線というほどのものではありませんが、前年3月24日にここを訪れて、駅を覆うように植わっている桜に花がついたらさぞ綺麗だろうなと思いました。
1年後、会社の同僚とともに飯給を訪れ、満開の桜の下に小湊鐵道の気動車が停車するところを撮影することができました。桜が開花するだけで、あたりの風景が一変します。ほぼ同じ位置から撮影した写真をご覧ください。なお、2月の大雪で桜の木1本が折れたとの情報があります。
▲(上)平成21年3月24日撮影(下)平成22年4月4日撮影
次は近鉄内部八王子線日永駅です。平成27年春から「あすなろう鉄道」として生まれ変わると昨日発表されましたね。ここへは平成24年12月29日に『百駅停車』の取材で杉崎行恭さんとともに訪れました。ここは居心地の良い股裂き駅ですが、そのホームの中央に桜の木が立っていました。この桜が満開になったら、さぞ股裂き駅が引き立つだろうと思いました。
約3ヶ月後の平成25年4月初めに名古屋の所要の前に日永を訪れました。この時もタイミングは良かったのですが、逆光で思うような写真が撮れなかったことがちょっと残念でした。撮影技術は中学生の頃からほとんど進化していません。
▲平成25年4月1日撮影
もう一枚。平成16年5月に松前で撮影した写真。ゴールデンウイークに北海道を巡り、最後に江差線に乗って江差へ行き、そこからバスで海沿いに走って松前を訪れました。未成線や松前駅跡などを確認するために行ったのですが、松前では関東地方から約1ヶ月遅れの桜が満開の花をつけていました。どこを見ても桜だらけです。桜にもいろいろな種類があるそうです。ウロウロしているうちに、旧松前線のトンネルポータルを発見、その周りにも満開の桜の木が何本も植わっていました。まさに桜のトンネルです。
▲平成16年5月7日撮影
松前線が現役の頃もこんなロケーションだったのでしょうか。C58が貨物列車を牽引してこの桜のトンネルから姿を現したのかもしれないと思うと、ちょっと残念な気持ちになりました。そういえば今年、渡島半島に桜が咲く頃、江差線 木古内~江差間が廃止になりますね。
皆様はどいのような「鉄道桜」のご予定でしょうか。
編集部 田中比呂之(ひろし)