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伊東線の桜を楽しむ

 先週のブログで伊豆多賀の桜を見てみたいと書きました。週末の天気予報では土曜日は晴れ、日曜日は雨でした。ということは土曜日に行ってみるしかないなと思って、土曜日に出かけることにしました。

 朝自宅マンションの敷地にある桜は5分咲きぐらいでした。熱海に着くと温泉帰りの人たちとこれから温泉に向かう人たちで、駅前はごった返していました。温泉の玄関口にある駅の週末休日の喧噪は、割合と好きな景色です。
 駅前に出ると駅前広場は工事中でした。熱海鉄道の蒸気機関車が見当たりません。撤去されたのかと心配しました。Webの熱海駅に写真をアップする際にその心配を書いたところ、「ハミングバード」さんがさっそく別の場所に移設されていることを写真とともに教えていただきました。ありがとうございました。
20140401_01.jpg 20140401_02.JPG ▲(左)投稿:ハミングバードさん(右)黒船電車からスーパービューを写す
 熱海からは「黒船電車」に乗りました。最後尾の階段になっている座席に座って伊東を目ざしました。沿線の桜は7分咲きぐらいでしょうか。まだ満開まではちょっと早いという感じです。天気は良く、車窓はうららかな春でした。
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 伊東線は伊豆急が熱海まで乗り入れていることもあり、車両のバラエティがあって楽しい線だということに気づきました。伊東駅舎を撮影したあとホームで上り電車を待つ間、子供の様に「駅撮り」を楽しみました。伊東から乗車した電車は元東急8000系です。側線には淘汰が進む横浜線205系が留置されていました。こんなところにまで運ばれてきたんですね。この写真を見ると、一瞬長津田にいるのかと勘違いしそうです。まさか伊東線で余生を過ごすのではないでしょうね。
 次の宇佐美で下車。古い駅舎の前には桜が満開になっていました。伊東線は30分おきに電車が来るので、駅周辺をウロウロするにはちょうど良いインターバルです。ホームに戻るとちょうど185系「踊り子」が下り電車と交換するところでした。
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 185系のファンの方には怒られるかもしれませんが、この185系が登場した頃、私は同好の友人たちに「史上最低の特急」と言っていました。なにしろ窓が開く車両が特急に充当されるなど信じられない思いでした。しかもこの電車は東海道本線の「普通」運用にも入っています。房総特急が末端区間で「普通」になるのとは違って、全区間「普通」なのです。
 最初の印象がとても悪かったので、ずっとこの電車を許せない存在として見てきました。それでもそろそろ引退が近いとなると、その感情も多少変化してきているのは確かです。余談でした。
 網代では夕方ということもあり、到着した「踊り子」から若い温泉客が10人ほど、迎えの車を待っていました。駅裏の桜がほぼ満開でした。そして伊豆多賀です。さきほど伊東に向かっているとき「黒船電車」の車窓からは、3分咲きぐらいの桜しか見えませんでした。
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 駅舎を出てみると、階段下広場を囲む桜は写真の通り満開でした。来てよかった、と心底思いました。写真を撮っている人もいました。年齢とともに桜が身にしみるというか、惹かれるようになってきました。静かなローカル駅の桜に心休まる時間を過ごしてきました。

追伸
 「特急ビヤダル」さま、南武線の駅舎群、参りました。武蔵溝の口と登戸は中学高校6年間、毎日利用した駅です。まさに写真の駅でした。

編集部 田中比呂之(ひろし)

2014年04月01日   関東   タグ : 伊東線, 伊豆急行, 熱海鉄道

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