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東京メガループ、武蔵野線に乗る

 武蔵野線は歴史もないし、大半がコンクリート高架で鉄道としての面白味に欠ける、と勝手に思い込んでいました。歴史という点では他の国鉄出身線区に比べれば、まだまだ若い世代とはいえ、開業からすでに40年以上が経過しています。

 それにコンクリート高架ばかりというのは私の勝手な印象で、意外に堀割区間が長い。堀割駅も多いですね。新小平は平成3年の台風で堀割の壁から水が噴き出して、水没しています。
20140415_01.JPG ▲両側の壁が鉄骨でしっかりと押さえられている新小平駅ホーム
 駅に関していうと、堀割や高架駅は階段の上下が1回で済みます。跨線橋で反対側のホームに行かなくて済むので、足腰が弱ってきた身にとっては助かります。思い返し見ると、府中本町から西船橋までの駅で、改札内で跨線橋を登り降りした駅はありませんでした。過日の南武線のように、まるで罰ゲームかと思うほど跨線橋を登り降りした時とは違って、気持ちの上でも楽でした。
20140415_02.JPG 20140415_03.JPG ▲貨物列車待避線が中央にある駅が多いのがこの線の特徴
 日曜日の武蔵野線は、日中10分毎に電車が来ます。まずこれも驚きでした。大昔の30分から40分毎のイメージを抱いていたので、府中本町で時刻表を確認したとき、まずこれに驚きました。北府中から順に降りて、写真を撮ったり、スタンプを押しながら、西船橋に向かいました。
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 コンクリートも40年の風雪に晒されて、かなり古くなっています。このあたりは木造と違って、風格が出にくいのがコンクリートの「弱み」でしょうか。日中は汗ばむぐらいの気温で、風もなく春の気持ちよい空気の中、首都圏を縁取るように走る武蔵野線の旅は、予想外に楽しい旅になりました。
 10分毎に来る電車は適当に人が乗っていて、都心から伸びてきた路線と交差する駅で人が入れ代わります。貨物列車が走っているせいか、同好の人たちの姿もちらほら見かけます。休日なので貨物はそれほど走っていないそうですが。
 東所沢から埼玉県の駅になり、三郷まで埼玉県内です。今世紀に入ってできた新駅が2つあり、特に越谷レイクタウンでは郊外の象徴ともいえるイオンの巨大な建物が車窓から見えました。聞くところによるとイオンの中でも最大級の規模だそうです。越谷レイクタウン駅のスタンプは、6年前の新設駅とは思えないほど年季が入っていました。
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20140415_08.JPG 20140415_09.JPG ▲不思議なキロポスト(吉川美南)と「夢空間」(新三郷)
 もうひとつ印象に残った駅を紹介します。新松戸を過ぎて新京成と交差する新八柱。いわくありげな地名ですが、それはともかく国鉄JRの駅舎とはイメージが違って、私鉄駅を思わせる「風貌」でした。ホームは地下にあり、ちょっと陰気な階段を上がると穴蔵のような改札スペースがあって、外に出ます。まあ場所がなかっただけなのでしょうが、不思議な印象の駅でした。
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 西船橋の手前、船橋法典は時間切れ(日没と友人との約束の時間が迫って)で降りることできませんでした。「法典」という地名らしからぬ地名の駅に前々から興味もあり、この駅と交差している街道名が「木下=きおろし」街道ということもあり、是非近日中にも再訪したいと思っています。
 とりとめもない紀行文にお付き合いいただきありがとうございました。

編集部 田中比呂之(ひろし)

2014年04月15日   関東   タグ : 武蔵野線

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