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鉄道ニュースまとめ (4月13日~4月19日)

 4月16日、交通科学博物館に展示されていた7100形「義経号」が無事に梅小路に到着しました。これから半年かけて整備を行います。

【箱根登山鉄道新車公開】
 14日、箱根登山鉄道では25年ぶりとなる新型車両「3000形」が公開されました。デザインは小田急50000系VSEや60000系MSEのデザインを手がけた岡部憲明アーキテクチャーネットワークが担当しています。前面、側面とも景色を楽しめるように窓は大型化されていて、運転席後方には展望席も設置され景色を楽しめるようになっています。
 車体は「バーミリオンはこね」を基本塗装とし、シルバーが配されています。駆動系では同社初のVVVFインバータ制御とし、室内照明や前照灯にLEDを採用することで省エネ化を実現しています。
 今回落成した1両に加え8月にはもう1両が完成。9月から試運転を開始し、11月1日から2両1編成で営業運転を開始する予定です。(時事ドットコム 4月14日)

【1世紀支え続けた柱交換へ】
 東京駅5、6番線ホームの屋根を開業時から支えてきた柱が交換されることになりました。うち2本は記念碑として残されます。モニュメントとして残されるのはホームの端近くにある1対2本です。これは、6月頃に着工する有楽町寄りの屋根新設工事に伴うものです。
 関東大震災、東京大空襲などをくぐり抜けてきた貴重な柱。屋根を支えているのが5対10本、残りの2対4本は架線ビームを支えているもので、柱に支えられているこの架線柱は、東海道本線のホームから見ることができます。(朝日新聞DIGITAL 4月16日)
20140421_00.JPG▲写真中央に見えるのが残っている架線ビーム

【北海道新幹線はH5系】
 2015(平成27)年度末に開業予定の北海道新幹線。ついにJR北海道から北海道新幹線車両が発表されました。形式はH5系で、基本設計はJR東日本のE5系と同じです。最高速度は320km/hで、北海道新幹線区間は260km/h、青函トンネル付近の在来線共用区間は140km/hとなっています。
 外観、塗装ともE5系と同じですが、帯の色はラベンダーなどをイメージした「彩香パープル」に変更されています。またインテリアデザインはH5系オリジナルものが採用されています。
 E5系と同じくグランクラスを連結した10両編成で、第一編成は今年秋落成予定です。(JR北海道プレスリリース 4月16日)
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▲(上)H5系エクステリアデザイン(左)グランクラス(右)グリーン車
JR北海道プレスリリースより

 青函トンネルの通過速度に関して、18日に開かれた定例記者会見で高橋はるみ北海道知事が「200km/hという高速走行を開業時にやってもらえませんかと、要望をあげていかなければならない」と述べました。現在JR北海道が示している青函トンネル140km/hでは、東京~新函館(仮称)間が4時間10分かかると見込まれています。青函トンネル内のスピードを上げることにより、4時間を切ると試算されています。この青函トンネル内の高速走行を実現するための協議会を青森県などと立ち上げ、沿線自治体と共に国やJRなどに働きかけていく方針です。(NHK NEWS WEB 4月18日/日本経済新聞 4月19日)

【ビッグボーイ動態復元へ】
 海外鉄道ニュースは、世界最大級の蒸気機関車「ビッグボーイ」の動態復元の話題です。
 アメリカ最大規模の鉄道会社ユニオン・パシフィックは、4月28日から5月8日にかけて現在カリフォルニア州に保存されている「ビッグボーイ」をワイオミング州ジャイアンまで移送すると発表しました。今回復元されるのはビッグボーイの4014号機。カリフォルニア州ポモナにあるRailway and Locomotive Historical Societyに展示、保存されていた同機をユニオン・パシフィックが保存団体から取得していました。
 2019(平成31)年5月に大陸横断鉄道開通150周年にあわせられるように、同社のジャイアンにある工場で約3~5年かかけて動態復元の作業を行われる予定です。(レスポンス 4月12日/Los Angeles Times 4月17日)

【長崎ルートへ導入? フリーゲージトレイン新車落成】
 3代目となるフリーゲージトレインが19日、JR九州熊本総合車両所で公開されました。今回の試験車両は2022(平成34)年度の開業目指す九州新幹線長崎ルートで使用する車両開発に、今後行われる試験結果をフィードバックする予定。
 走行試験は20日から始まり、九州新幹線部分開業時に使用していた新八代~八代間の連絡線で開始されます。この連絡線に軌間変換装置を設置し、新幹線と在来線を結んでの試験を初めて行います。 ちなみに形式が発表されていませんが、車体側面にはFGT-9001(1号車)という文字が確認できました。(日本経済新聞、佐賀新聞 4月20日)

編集部 後藤中也

2014年04月21日   鉄道ニュースまとめ

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