春は三陸鉄道の旅

 今月、三陸鉄道は全線復旧して、新しいスタートを切りました。大震災からの3年間も会社再生のために社員の皆さんは大変ご苦労をされたと思いますが、実はこれからもっとたいへんな日常が待っています。

 私たちも引き続きできることをやらせていただこうと思っております。 『線路はつながった』の筆者冨手淳さんは、

「三陸にお越しになって、三陸鉄道に乗っていただき、観光地を巡っていただければ、それだけでも私たちは助かります」

とおっしゃっていました。
 同好の人たちには、機会を作って三陸鉄道に乗り行くことを推奨します。とはいえ何度も乗車している人たちもいて、「動機づけ」が必要かも知れません。私も同様です。そこでお薦めするのが、新型車両の体験です。
 このブログでもお伝えしましたが、全線復旧を機に北リアス線、南リアス線それぞれに新型車両が導入されました。ゴールデンウィークにも運転の予定があります。復旧開業の両日、取材に行っておりましたが、新型車両は間近に見たものの、乗ることは叶いませんでした。
20140423_01.jpg 20140423_02.jpg ▲(左)南リアス線に導入された36-R3 撮影:2014年4月5日 平田付近
 (右)向かって左が36-601(さんりくしおさい)、右が新車の36-Z1
 撮影:2014年4月6日 島越

 それにたいへんな混雑でとても開業を味わうことはできませんでした。ゴールデンウィークを過ぎてから、ゆっくりと新型車両を味わいたいと思っております。
 北リアス線に導入された新型お座敷車両は、久慈12時15分発の列車に併結され、宮古13時54分着です。運転日は、平成26年4月26日~29日、5月3~6日の毎日と5月10日~6月29日の土休日です。お得なフリー切符もあるようです。
 ちょうどお昼ご飯の時間ですね。三陸鉄道のホームページには弁当の予約の案内もあります。この車両は座席にテーブルがあるので、食事もしやすいのではないでしょうか。
 この列車にもし東京から乗車するとなると、東京6時32分発「はやぶさ」1号に乗り、八戸から八戸線に乗り継ぐと久慈に11時50分に着きます。八戸でちょっと待ち時間があります。
 実はこの1時間後の東京7時36分発「はやぶさ」3号でも間に合います。この場合は二戸で降りて、バスで久慈へ。久慈には八戸線と同じ11時50分に到着します。八戸線に何度か乗車している人には、このバスアクセスも面白いでしょう。
 釈迦に説法ですが、お座敷列車は指定券が必要です、念のため。詳しくは三陸鉄道のホームページをご覧ください。

追伸
 20日に「KINU」さんが小名浜の写真をアップされています。福島臨海鉄道の路線ページです。ここには震災後に取材に行って絶句しました。その敷地がイオンモールになるとのこと。さぞ巨大なイオンができるのでしょうけど、イオンモールで線路がこれほど近いところにあるのは、珍しいのではないかと思います。近頃のショッピングモールは車で訪れるのを前提としていますが、是非旅客化した福島臨海鉄道の駅をショッピングモール内に造って欲しいものです。烏山線に走り始めた「電車」でアクセスするなんてことがあると楽しいのですが。

編集部 田中比呂之(ひろし)

2014年04月23日   東北   タグ : 三陸鉄道, 福島臨海鉄道

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