ゴールデンウイーク後半は天候不良ということもあり、半日小田急江ノ島線で乗り降りしただけでした。過日お預かりした切符を整理して過ごしました。この切符の中には戦前の京浜電鉄の切符が何枚か含まれています。それらの切符をWebにアップするのに必要な情報を抽出しようと格闘しました。
こういう調査は京急の専門家に質せば、すぐに答えが出てしまうかも知れませんが、まず自分で調べるのが大事だと親から言われたことが、この歳になっても染みついています。
4枚の切符をご覧ください。駅名の並びを見ながら時期をまず特定するのですが、1枚には日付(だと思います)が入っていますが、「北」のはんこは何を意味するのでしょうか。北馬場からここに並んだ駅までが5銭だったかどうかをたしかめる材料が手元にありません。
4枚のうち、3枚に「海岸」、2枚に「八幡」という駅名が印刷されています。八幡の1枚にはパンチが入って見難いですが。Webの京浜急行駅名一覧を見ると、かなりややこしいことになっていて、海岸、八幡ともに[1]と[2]があり、しかも移動もしています。
現在大森海岸駅がありますが、2枚の切符には大森と海岸が同居しています。今も昔も京急には「大森」という駅は存在しないので、これは大森海岸の略かとも考えました。「大森八幡」などという駅も目に入ってきて、混乱するばかりです。
答えがあるかどうかは現在のところわかりませんが、やはり京急の専門家に聞いてみないとダメなようです。
この切符の事例とは違いますが、数日前「特急ビヤダル」さんが長良川鉄道母野(はんの、と読みます)にアップされた写真を見て、「?」と思いました。この写真は前日に木尾(こんの、と読みます)にアップされた写真では?と思ったのです。
ややこしいですね。母野の年表を見ると「美濃洲原→木尾→母野」と駅名を改称しています。これだけであればややこしくはありませんが、「母野」と改称した同じ日になんと隣駅として新しい「木尾」が開業しています。越美南線から長良川鉄道に転換する日です。
「特急ビヤダル」さんは転換日を挟んで昭和58年と61年に撮影していて、しかも30年近く前のことで混乱されたのではと推察します。しかしこういう駅名改称と新規開業はよい例ではありませんね。おかげで難読駅を2つ覚えました。
追伸
「hs.chefigo」さん、お久しぶりです。横川の写真、期待しています。「普通からまつ」さん、ようこそ。どうぞ楽しんでください。
編集部 田中比呂之(ひろし)