ホーム > Web日本鉄道旅行地図帳 BLOG 悠悠自鉄 > 鉄道ニュースまとめ > 鉄道ニュースまとめ(5月4日~5月10日)
鉄道ニュースまとめ(5月4日~5月10日)

 今日12日、江差線 木古内江差間(42.1キロ)が廃止されました。JR北海道管内の廃線は、1995(平成7)年9月4日の深名線以来19年ぶりとなります。
【関連動画】
江差線音の旅(日本鉄道旅行地図帳YouTubeチャンネル)

【日比谷線に新車投入 ホームドアも設置】
 昭和63年7月に営業運転を開始した日比谷線の03系。全車3扉編成や、5扉車(両端2両)を組み込んだ編成、しかも18m車と特徴的な車種です。今回2016(平成28)年から日比谷線の03系、直通乗入れしている東武伊勢崎線20000系を置き換えると発表しました。全車4扉に統一し、20m車7両編成に変更になります。また新車の投入が完了したあとに日比谷線全駅にホームドアを設置する予定となっています。(東京メトロプレスリリース 4月30日)

【転車台を"発掘" 仙山線作並駅】
 作並駅にはかつて作並機関区が併設されており、機関区設備があった場所は現在除雪用車両の車庫に変わっています。そこから少し駅よりの場所に、電気を受ける部分の鉄骨(中央部)のみが露出している状態でターンテーブルが埋まっていました。  市民グループ「関山街道フォーラム協議会」はJR東日本仙台支社の許可を得て、今回埋まっていた転車台を掘り起こしました。市民グループは第二広瀬川橋梁や面白山信号場などを土木学会選奨土木遺産に申請しており、この転車台も山寺駅の転車台とともに申請しています。(河北新報 5月4日)

【盛岡~久慈を直通!三陸鉄道臨時列車運転へ】
 全線運行再開から1ヶ月を迎えた三陸鉄道。4月の利用者は北リアス線で約4万人、南リアス線は1万3千人のトータル約5万3千人となりました。前年4月期の利用者数は北リアス線約2万7千人、南リアス線約6千人であったことから、大幅な増加となっています(ただし前年4月は北リアス線田野畑小本南リアス線釜石吉浜が運休中)。
 全線復旧後はじめての帰省や観光シーズンを迎えるにあたり、この夏盛岡久慈を約4時間で結ぶ臨時列車を運行する方針を固めました。列車は盛岡発、久慈発の上下1本ずつ。三陸鉄道は普通車両とレトロ車両2両、計3両編成で乗入れる予定。JRも同じように乗入れる予定で、相互乗入れの形になります。具体的な内容は現在JR東日本と調整中ですが、運転時期はお盆周辺10日間を想定しているとのことです。(岩手日報 5月6日)
 三陸鉄道とJRの乗入れ列車設定については、三陸鉄道旅客サービス部長の冨手淳さんが、『線路はつながった』(小社刊)第3章に詳述されています。震災前、盛岡宮古久慈には、「三陸トレイン北山崎号」が走っていました。

【動態復元へ 義経号のボイラがサッパへ】
 梅小路機関区に運ばれていた義経号。同機のボイラが主台枠から取り外され検査のため、7日大阪市北区にあるサッパボイラに運ばれました。サッパボイラは復活した蒸気機関車(C57 1やD51 498、C61 20など)のボイラ整備作業を担う数少ない工場です。作業が順調に進めば8月以降に機関区に戻ってきます。(msn産経ニュースwest 5月7日)

【吉備線のLRT化秋までに案】
 平成15年に吉備線のLRT化を検討しているとJR西日本が発表しましたが、それ以降具体的な動きがほとんどありませんでした。しかし、今年に入り沿線住民が岡山市に対しLRT化の要望書を提出していました。
 大森雅夫岡山市長と片岡聡一総社市長が7日協議を行い、秋をめどにLRT化の素案を提示する方針を明らかにしました。
 富山港線のLRT化と同時に吉備線のLRT化は発表されていましたが、未だに実現していないのは富山港線が電化だったのに対し吉備線は非電化。LRT化するには電化する必要があり、そのための変電設備を設置する用地の確保や、架線柱の新規設置などインフラ整備に費用がかさむことが懸念され具体的な協議がなされていませんでした。(YOMIURI ONLINE 5月8日)

【320km/h試験へ 東北新幹線盛岡以北で試運転】
 JR東日本の冨田哲郎社長は8日同社で行われた記者会見で、東北新幹線盛岡以北で今月21日から7月11日までの間で320km/hでの走行試験をすることを明らかにしました。試験区間は盛岡~七戸十和田で、騒音や振動など沿線に与える影響についてデータを収集します。盛岡以北は整備新幹線区間のため、最高速度が260km/hとなっています。
 北海道新幹線が新函館まで開業した場合、東京~新函館は4時間10分ほどになると発表されていますが、盛岡以北で320km/h運転が可能になれば青函トンネル間のスピード(140km/h予定)を上げなくても4時間を切ることができるかもしれませんね。(Web東奥 5月9日)

【避難区域の常磐線6月1日運転再開で調整中】
 東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故で不通になっている常磐線のうち、避難指示解除準備区域内の広野竜田間についてJR東日本水戸支社は6月1日から運転を再開する方向で調整していることが分かりました。労働組合側にはすでに運転再開の目安として6月1日を提示しているとのことです。
 同区間で10日から試運転が始まりましたが、この日の試運転には同社社員や原子力規制委員会の関係者も同乗していたとのことです。
 楢葉町が今月下旬に避難指示解除の時期を発表する予定になっています。同社は昨年8月に町の判断にあわせて再開する旨を示しており、この発表を受けて正式な運転再開日を示するものと思われます。(福島民友 5月10日 河北新報 5月11日)

編集部 後藤中也

2014年05月12日   鉄道ニュースまとめ

PAGE TOP