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鉄道ニュースまとめ(5月11日〜5月17日)

 5月11日、東海道本線大阪〜神戸間が開通して140年を迎えました。神戸駅では記念セレモニーが催され、記念ヘッドマークを取り付けた221系が神戸駅長と神戸市立小部小学校の児童代表の出発合図で米原へ向かいました。

【久しぶりのフル規格車両 E7系総合車両製作所で落成】
 北陸新幹線向けE7系が横浜市にある総合車両製作所(旧東急車輛製造)で落成し、出場式典が12日に開催されました。総合車両製作所としては初の新幹線車両となり、東急車輛製造から通算すると平成17年のE3系以来9年ぶりとなります。
 東急車輛製造時代にはフル規格車両で0系、100系、200系、E2系を製造。ミニ新幹線ではE3系とE926(East i)を製造しています。今回E7系は12両編成を5本受注しており、順次出荷する予定です。(日刊工業新聞 5月13日)

【マッハ2.7! 中国科学者考案のリニア】
 中国メディア「中文业界资讯站」(cnBeta)によると11日、中国の科学者が「環状の空間を真空に近い状態にする技術」を用いれば、リニアモーターカーの最高速度を2900km/hまで上げられる可能性があると報じました。発表したのは中国西大交通大学のDeng Zigang博士。同氏はこの技術を「超級磁懸浮環線(super-maglevloop line)と命名。
 時速400km/hで走行しているリニアモーターカーでは、動力の83%が空気抵抗により失われているとした上で、真空に近い空間を走行すれば理論上空気抵抗はなくなり高速での運転が可能になるそうです。
 ちなみにこの時速2900km/h。マッハに換算すると約2.7で、これは航空自衛隊の主力戦闘機「F-15」の最高速度マッハ2.5(公表値)よりも上になります。(成層圏での時速計算1マッハ=1062km/hで算出)(サーチナ 5月14日)

【711系引退へ JR北海道733系増備を発表】
 JR北海道は14日、快速「エアポート」に733系3000番代を投入すると発表しました。新たに6両編成5本を製造し7月から秋にかけて順次投入する予定です。今回の増備車には721系にも設置されている指定席「uシート」も設置されます。
20140519_01.png 20140519_02.png ▲(左)「uシート」(右)普通車車内(JR北海道プレスリリースより)
 733系は731系をベースに設計され現在までに3両編成19本が製造され、全車札幌運転所に所属しています。最初は札沼線の桑園〜北海道医療大学間の電化開業にあわせて投入。その後札幌圏の輸送力増強のために函館本線や千歳線、室蘭本線に随時投入されています。
 また今回のリリースには711系の営業終了もアナウンスされていて、今年度末までに全車が営業運転終了となります。現在札幌運転所に3両編成16本が所属しており、営業終了と共に形式消滅することになります。(JR北海道プレスリリース 5月14日)

【内陸移転の新地駅工事現場などを報道公開】
 JR東日本が15日、常磐線浜吉田〜新地間の内陸移転工事の様子を報道陣に公開しました。高架橋やトンネルなどを工事は来年秋に着工、平成29(2017)年春に浜吉田〜相馬間の運転再開を目指します。今回内陸移転するのは浜吉田から新地までの14.6km。内陸移転する山下と坂元の両駅は山側に1.1km、新地は南西に300mそれぞれ移転します。
20140519_03.jpg ▲内陸移転に新しいルート図
(JR東日本震災復興プロジェクトページより)

 内陸移転する14.6kmのうち高架橋方式になるのは6.3km。その他の部分は盛り土をし、かさ上げした上で駅などを建設することになっています。総事業費は用地買収費用などを含めて400億円と見込まれています。(日本経済新聞 5月15日 河北新報、毎日新聞 5月16日)

編集部 後藤中也

2014年05月19日   鉄道ニュースまとめ

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