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鉄道ニュースまとめ(5月25日~5月31日)

 消費税率が8%に上がってから2ヶ月経過しましたが、昨日から都営地下鉄の運賃がようやく値上げされました。これは都議会の承認を待ってからシステムの改修を行ったためで、日暮里・舎人ライナーと共に値上げになっています。

【2014年ブルーリボン賞、ローレル賞決定】
 鉄道友の会が毎年選定しているブルーリボン賞、ローレル賞が26日発表されました。今年のノミネート車両12形式の中から、ブルーリボン賞受賞車両は近畿日本鉄道の50000系「しまかぜ」、ローレル賞はJR東日本E6系と福井鉄道F1000形に決まりました。
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▲(上)ブルーリボン賞を受賞した近鉄50000系 ローレル賞を受賞したJR東日本E6系(左)と福井鉄道F1000形(右) 写真:鉄道友の会プレスリリースより
 ブルーリボン賞受賞の50000系「しまかぜ」は昨年の伊勢神宮の式年遷宮に合わせて製造され、平成25年3月21日から大阪難波・近鉄名古屋~賢島間で運転を開始しました。大きなガラスを用いた先頭車両は前面展望を考慮した設計。編成中には二階建てのカフェ車両も用意されていて、松阪牛を使ったカレーや海の幸ピラフ、特製うな重などの軽食や飲み物、おつまみを楽しむことができます。
 鉄道友の会は、
「鉄道本来の「輸送」の根幹である特急ネットワークの一翼を担うとともに、特急車両群の中でフラッグシップ車両として位置付けられる近畿日本鉄道50000系をブルーリボン賞に選定しました。」と選定した理由を述べています。
 ブルーリボン賞、ローレル賞とは鉄道友の会が制定した賞で共に会員の投票で選定されます。候補車両は前年中に営業運転に就いた新型車両(改造含む)の中からブルーリボン賞1形式を選出し、ブルーリボン賞に選出されなかった候補車両から技術やデザインなどで選定に値すると認められた車両がローレル賞に選定されます。ローレル賞は1形式と決まっていないので複数形式選ばれることもあり、今回も2形式選出されました。(鉄道友の会発表文 5月26日)

【ハンドルを握るのは社長!上信電鉄デキ臨時列車運転】
20140602_04.jpg 上信電鉄は所有する凸形機関車デキ1形の運行開始90周年を記念した臨時列車(編成はデキ2両、電車2両の4両編成)を6月15日、高崎~上州富岡で1往復運転します。この臨時列車の運転士は同社の笠原道也社長が担当し、デキ1形の90周年に華を添えます。行きは高崎10時45分発→上州富岡12時01分着、帰りは上州富岡14時44分発→高崎16時03分着でそれぞれ運転されます。
 乗車には事前で電話での申し込みが必要で、募集は先着70名となっています。
(上信電鉄プレスリリース 5月26日)

【さらばトワイライト! 来年春で運行終了へ】
 JR西日本の豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」の運行が、来年春に終了することになりました。平成元年から運行されてきた「トワイライトエクスプレス」は大阪〜札幌間を22時間50分、総走行距離1500kmという日本一の長距離列車です。「トワイライトエクスプレス」は臨時列車として運転される一方、団体専用としても運転されることがあり繁忙期は専用の客車3編成がフル稼働状態になります。
20140602_05.jpg 今回運行終了の理由として車両の老朽化としていますが、北陸新幹線開業後に発足する第三セクターとの調整が大変なので運行終了となったとの見方も出ています。仮に北陸新幹線開業後も運行していたとすると、JR西日本(大阪~金沢)、IRいしかわ鉄道(金沢~倶利伽藍)、あいの風とやま鉄道(倶利伽藍~市振)、えちごトキめき鉄道(市振〜直江津)、JR東日本(直江津~中小国)、JR北海道(中小国~札幌)と6社を跨ぐことになります。途中駅での機関士の交代などを考えると、運転続行は難しかったのかもしれませんね。(JR西日本プレスリリース 5月28日)
▲信越本線随一のお立ち台鯨波を行くトワイライトエクスプレス

【大船渡線BRT専用道路を整備 JRが検討】
 大船渡線のBRT区間(気仙沼~盛)のうち気仙沼鹿折唐桑間2.3kmについて、JRが軌道跡を利用した専用道整備を検討していることを気仙沼市議会の特別委員会で明らかにしました。実現すれば気仙沼駅ホーム上でBRTと列車の乗換が可能になり利便性が高まるほか、渋滞を避けられ高速化が可能であることから専用道を導入したい考えです。(気仙沼線BRTは4月17日から気仙沼ホームに乗り入れています)
 これに対し気仙沼の菅原茂市長は「専用道の整備は鉄路復旧の妨げにはならない」との考えを示しました。(河北新報 5月28日)

【道内最後の石油輸送終了】
 北海道内で唯一残っていたJX日鉱日石エネルギー室蘭製造所からの石油タンク車輸送が、29日の運転をもって54年の歴史に幕を下しました。最終列車は本輪西発札幌(タ)行きの9775レで、牽引機は鷲別機関区所属のDD51B更新車1089号機と1162号機が充当されました。1089号機の仕業札挿しには「惜別」札が用意され、前面には記念のヘッドマークも取り付けられました。
 以前は札幌をはじめ、帯広、旭川など道内9拠点に輸送していましたが、次第に道路輸送や船舶輸送に切り替わり本数が減少。平成24年からは札幌便のみの運行になっていました。(YOMIURI ONLINE北海道発 5月30日)

【おれんじ食堂も好調 2013年度肥薩おれんじ鉄道利用者増加】
 第三セクターの肥薩おれんじ鉄道が沿線自治体などでつくる、沿線活性化協議会の総会で2013年度の利用者数を報告しました。報告によると直近5年間の利用者数は沿線人口の減少などで毎年減少していたものの、昨年から運行を開始した「おれんじ食堂」が観光客を呼び込む起爆剤となり、相乗効果で普通列車を利用する観光客も増えているとのことです。
 「おれんじ食堂」の利用状況も報告されました。これによると年間利用者数は1.4万人で乗車率平均50%弱。2013年度の売り上げは1億6千万円で、1400万円ほどの純利益を上げる見込みです。(熊本日日新聞 くまにちコム 5月31日)

 その他、東日本大震災以来不通になっていた常磐線広野~竜田間が6月1日再開通しました。ホーム上で記念セレモニーも行われました。 20140602_06.jpg ▲投稿:KINUさん
KINUさんが投稿された竜田駅再開通当日の写真もぜひご覧ください。

2014年06月02日   鉄道ニュースまとめ

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