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磐越西線「乗り鉄」と「撮り鉄」の旅(往路)

 先週の土曜日は、編集部の後藤(悠悠自鉄ではニュースを担当)の発案で「SLばんえつ物語」号に乗ってきました。もっとも当の後藤は車でこの列車を追いかけていたので、乗車していません。同乗者はいつもにこやかな「矢来町ぐるり」のおねえさんとお兄ちゃんです。

 事前の連絡不徹底で新潟駅ホーム集合になりましたが、9時40分発の列車には十分間に合いました。先に到着した私は新潟駅の駅舎やC57−180、E127系や485系などを撮影してご機嫌でした。駅撮りは鉄道ファンの原点です。
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「SLばんえつ物語」号には初めて乗車します。6号車の指定された席に座りました。定刻より少し遅れて軽い前後動とともに列車は動き出しました。この列車に使用されている12系客車が登場した頃、団体か臨時にしか使われていなかったので、なかなか乗ることができなかったことを思い出します。
 座席は当然登場時のものではなく、背摺も高くなって座り心地も良くなっていました。なにより車内がとても落ち着いた空間になっています。ほぼ満席の汽車旅なんて何十年ぶりでしょうか。新潟平野の田圃を見ながら、そんな感慨に耽っていました。そんなことはお構いなしに、同行の2人は私が持参した高級巻き寿司をほおばっていました。
 五泉を過ぎて山の中に入っていきます。空には入道雲も見えました。気温も30度近くになっているようです。車で追いかけている後藤から「橋を渡った右手にいる」とか「トンネルを抜けた先の踏切近くにいる」などとメールが入って、そのたびに2人は手を振っています。
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20140603_00.jpg ▲(左上)五泉~猿和田(右上)鹿瀬~日出谷(下)山都~喜多方
 最初の「休憩」は津川でした。乗客はホームに出てウロウロしたり、C57の所へ行って写真を撮ったり、思い思いに過ごしていました。私はどちらかというと定期列車が好きなのですが、こういう風景を見ていると観光列車も悪くないなと思いました。ここ津川には10年前に訪れていますが、同じ駅だとは思えないほど変わっていました。
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 満々と水を湛えた阿賀川を見ながら列車は会津若松に向かいます。水と森の車窓。これで雪が降れば東山魁夷の世界だと言ったのは原武史さんでした。初夏の景色もとてもいい。
 2回目の「休憩」を山都でとり、濁川の鉄橋を渡ると喜多方です。われわれはここで降りました。喜多方も10年ぶりです。駅舎も駅前も綺麗になっていました。ここから後藤の車で山都に向かいました。昼食は山都蕎麦です。(つづく)

編集部 田中比呂之(ひろし)

2014年06月03日   東北   タグ : SLばんえつ物語, 磐越西線

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