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鉄道ニュースまとめ(6月15日~6月21日)

20140623_01.JPG 中央線の連続立体交差化事業で駅舎が解体された国立駅ですが、国立市が復元のため寄付を受け付けることになりました。寄付金は提携業者が本を買い取り、その売却代金が「くにたち未来基金」に寄付される仕組みになっていています。11日現在2692万3464円の寄付金が集まっており、目標額は1億円。平成31年度の着工を目指しています。(朝日新聞DIGITAL 6月17日)

【三陸鉄道決算発表】
20140623_02.jpg 16日、三陸鉄道が盛岡市内で株主総会、取締役会を開催しました。任期満了に伴う社長の選任では望月正彦社長が再任、また13年度決算も承認されました。決算は経常損失2.1億円の赤字で運輸収入は増えたものの、増便による燃料費・人件費の増加、関連グッズの売り上げの伸び悩みなどで黒字化は達成できませんでした。
 前期の輸送人員は前々期比28%増の約50万人となりました。今期も全線復旧した4月は前年同月比89%増の6万5千人、5月もゴールデンウィーク期間中の観光客増加などで50%増となっています。(日本経済新聞/IBC岩手放送 6月16日)
▲南リアス線全線運転再開日報道陣の撮影に応える三陸鉄道望月正彦社長 南リアス線釜石駅 2014.4.5 撮影:編集部

【のと鉄道も観光列車を導入へ デザインを発表】
 昨今の観光列車ブーム、石川県ののと鉄道も北陸新幹線開業に合わせて新車両を導入することになりました。2両編成の気動車は新潟トランシスが製造。車両のデザインコンセプトは「能登の里山里海が織りなす風景と旬の味を楽しむ、ぬくもりと懐かしさを感じさせる観光列車」とし、工業デザインをメインにしている株式会社コボの山村真一代表がデザイン監修をします。
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 エクステリアデザインは日本海をイメージした濃紺色(日本海ブルー)とし、下部には大地の実りをイメージした臙脂色のラインを配しています。
「能登ヒバ」を使った客室テーブル、輪島塗(沈金)と組子(田鶴浜建具)を使ったパーティションなど能登半島の伝統工芸、素材を活用したインテリアが用いられています。シートカラーは1両が青(海)で1両がオレンジ(里山)となっています。座席配置も工夫されていて、海側を向いた席や運転席横の展望席が設置されています。
20140623_04.png画像はすべてのと鉄道プレスリリースより
 また最近の観光列車と同じように食を楽しめるようになっており、「能登丼」(海鮮丼)やスイーツ、地酒などが提供される予定です。
 運転開始は平成27年春の北陸新幹線開業後のゴールデンウィーク前後で、最大3往復の運転が計画されています。団体客利用が中心で、席が空いている場合は個人でも利用できる予定です。(のと鉄道プレスリリース/日本経済新聞 6月16日)

【小田急電鉄 相模大野駅構内で脱線事故】
 19日午後6時10分頃、小田急小田原線の相模大野駅近くで脱線事故が発生しました。当該の車両は1000形のワイドドア車で1754Fとみられています。大野総合車両所から相模大野へ向かっていた回送列車が、駅手前のシーサスクロッシング付近で脱線しました。脱線したのは6両編成のうち、3、4、6両目。また脱線の影響でパンタグラフが破損、その際一斉に送電が停止し停電が発生、事故直後は全線で運転ができない状況になりました。帰宅ラッシュ時を襲った脱線事故は15万人もの利用者に影響を与えました。
 当初当日中の運転再開を予定していましたが、脱線した車両の復線作業、架線やポイントの修復作業に時間がかかり全線運転再開は翌20日の午前6時まで遅れてしまいました。
 21日にはJR九州の人気観光列車「指宿のたまて箱」2号が、生見~薩摩今和泉間で大雨の影響で崩れた土砂に乗り上げ脱線。22日には江差線札苅駅構内で貨物列車が脱線しました。江差線が不通になっている影響で、青函トンネルを通過する本州と北海道との物流が止まってしまっており影響を及ぼしそうです。(NHK NEWS WEB 6月19日、20日、22日 朝日新聞DIGITAL 6月21日)

【広島地区へ約30年ぶりの新車投入 JR化後初】
20140623_05.jpg 広島エリアで活躍している115系などの置き換え用に、新形式である227系を投入すると19日発表されました。3両編成64本、2両編成42本の合計276両が製造され、広島エリアの山陽本線、呉線、可部線に投入されます。今年度中に43両、全数が揃うのは平成31年度の予定です。
 今回の227系には平成23年から開発し試験を実施してきた新しい運転支援システム「新保安システム」を初めて搭載し、既存のATSに加えてさらなる安全性の向上が図られています。予め信号機の位置や速度制限、ホーム位置などが車両のデータベース上に登録されています。車輪の回転などから自列車の位置を計測し、データベースに登録されている速度制限を仮にオーバーしてしまった場合でも、自動でブレーキをかけて制限速度まで減速させることができます。また新たに整備する地上子からは信号機の現示や列車の進行ルートなどの情報を取得し、車両へ情報を伝達します。
 この227系は最高速度110km/h、ステンレス車体。座席モケット、また車体に配される色は広島らしさを感じさせる赤色になっています。これは広島カープの赤ということなのでしょうか。
画像はJR西日本プレスリリースより
(JR西日本プレスリリース 6月19日 レスポンス 6月20日)

2014年06月23日   鉄道ニュースまとめ

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