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東横線に「快速」が走る日

 昨日は東急田園都市線のことに触れました。今日は東急のもう一つの幹線である東横線について書きます。これまでこのブログで何度も書いてきましたが、現在私は東横線沿線の住人です。幼稚園時代は東白楽、小学校時代は日吉が最寄り駅で、人生で最初に暗記したのが東横線急行停車駅だったことも、前に触れたと思います。最初に覚えたときは、中目黒は急行停車駅ではありませんでした。

 東横線の優等列車は長い間「急行」だけでした。それも「隔駅停車」と揶揄されるような停車駅の多い急行。小田急や京浜急行に多種類の優等列車が走っているのをなんとなく羨ましくも思っていました。準急や特急の上に「快速」を冠した種別もあり、京急のそれは「快特」という種別に発展しています。
 それでもJRが湘南新宿ライン構想を発表すると、ようやく「特急」の導入に踏み切ります。登場当初は中目黒を通過していましたが、すぐに停車駅に加えました。乗降客数の多い日吉綱島通過は大英断だったと思います。もっとも通勤時間帯は日吉に停車する「通勤特急」を走らせて救済していますが。
 さてもうこれ以上、種別は増えないのでしょうか。ここから先は私の邪推、および希望です。そろそろ「急行」の存在を見直してはいかがでしょう。各駅停車の本数は十分確保されているように思います。京急が快特と普通に種別を絞ったようなことを、東横線でも検討しても良いのではないか。
 ようするに特急と各駅停車の2本立てです。現在昼間は15分に特急・急行が1本ずつ、その間に各駅停車が2本走っています。さらに渋谷菊名間に各駅停車が1本入ります(30分毎、これは日比谷線直通廃止の救済処置か?)。この急行を特急に格上げするのです。
 さらに通勤時間帯に「快速」を登場させます。多少ややこしい話になりますが、みなとみらい線との直通運転がはじまり、横浜高速鉄道Y500系が走り始めたとき、種別幕に「快速」が入っているのを見かけました。東横線5050系は種別・行き先ともにLED表示なので、表示されていない種別を確認することはできませんが、Y500系は田園都市線用5000系と同じ幕式なので、それが確認できました。
 それ以来、いつか東横線に「快速」が登場するのだと勝手に思っていました。今年みなとみらい線10周年です。もうそんな年数が経過しているのかという感慨はありますが、一向に「快速」が登場する気配がありません。おそらく5050系のLDEの方にも「快速」の準備はなされているはずですから、走らせようと思えばいつでもいけるはずです。
 私案では渋谷から武蔵小杉までは特急と同じ停車駅で、武蔵小杉から先は各駅停車です。各駅停車を武蔵小杉または菊名折返しを基本にすると乗客の棲み分けもできます。私も早く帰れます、しかも乗り換えなしに。
 昨年から副都心線経由で西武池袋線東武東上線との乗り入れを開始しました。先日、西武線内を走っている5050系や4000系の写真を見ていると、なんと「快速」を掲げて走っている写真があるじゃないですか。ひょっとして西武鉄道のために10年前から「快速」種別幕を用意していたんですか? 自線内のことしか考えていませんでしたが、10年後を見据えて準備工事がされているなど、趣味人には想像もつかないことでした。
 私の「快速」構想は「肥大妄想」だったわけですね。

編集部 田中比呂之(ひろし)

2014年06月25日   東京 / 関東

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