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十河信二国鉄総裁の碑

 東海道新幹線の車窓案内を編集中ということは、過日このブログでお伝えしました。これに関連して週に1回は東海道新幹線の話題を書いていきたいと思っておりますので、お付き合いください。また写真も募集中ですので、よろしくお願いいたします。

 このブログで新幹線の歴史を語るつもりは毛頭ありませんが、ご存じないファンがいるかもしれませんので、「新幹線の生みの親」といわれている十河信二第4代国鉄総裁を顕彰する碑が東京駅ホーム上にあることをお伝えしておきます。東海道新幹線東京駅18・19番ホームの品川寄りの先端に建っています。
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 前々から十河氏の碑が東京駅ホームにあると聞いていましたが、どこにあるのだろうと思っていました。一度もそれらしきものを見た記憶がありませんでした。考えてみると東京駅から新幹線に乗り降りする機会がそれほどなく、ましてホームの先端に行くことはありませんでした。
 新幹線をホーム先端で撮影するということはほとんどありません。例えば0系も引退が近づいて来て大騒ぎになりましたが、0系しか走っていなかった頃、この電車にカメラを向けるファンがどれほどいたでしょうか。私は新幹線が好きでわざわざ乗ることもしばしばありましたが、写真はほとんど撮っていません。
 話が脱線しました。十河氏については最近まとまった本も刊行されています。なぜ「新幹線の父」と言われるのか、その十河氏がなぜ昭和39年10月1日の開業式に招待されなかったのか、そしてそれでもホームの端に顕彰碑が建てられているのか。
 過日ようやく現物の顕彰碑を目にして、あらためて十河氏の人生に興味を持つようになりました。新幹線のような巨大なシステムは、ひとりの力ではできるものではありませんが、舵を取る人によって、方向が大きく変わることがあります。
 少なくとも十河氏が東海道新幹線をまっとうなレールの上に乗せて走らせたことは、この50年という年月が証明しています。「乗客死亡事故0」という立派な勲章とともに。

編集部 田中比呂之(ひろし)

2014年07月09日   その他   タグ : 東海道新幹線

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