三陸鉄道とJR東日本盛岡支社は、この8月相互乗り入れによる観光列車の運転を発表しました。運転区間は山田線盛岡~宮古間と三陸鉄道宮古〜久慈間で、両社の車両を使用して相互直通運転をします。
三陸鉄道は今年4月の北リアス線全線復旧に合わせて運転を開始した新レトロ車両など3両を使用、JRは「kenji」(3両)を使用します。座席は回転クロスシートで両端の車両には展望席もついた車両ですね。
▲(左)全検前緑塗装だった「kenji」撮影:岩城徹雄氏
(右)全検後塗装変更された「kenji」三陸鉄道プレスリリースより
東日本大震災前の平成18年から、今回の運行ルートと同じ盛岡~宮古~久慈間を直通する「さんりくトレイン北山崎号」という列車にkenjiが使用されていました。この時はJRからの「片乗り入れ」でした。
今回発表された計画は、三陸鉄道のレトロ車両を同ルートで走らせる相互乗り入れの運行です。このブログでも触れたことがありますが、地味ながら山田線盛岡~宮古間は、そのほとんどの区間で「手つかずの自然」が楽しめる路線です。約2時間、「ほとんど森、ときどき渓流」という景色は北海道でもなかなかない景色です。
▲三陸鉄道の車両は「レトロ車両」と36-700形 三陸鉄道プレスリリースより
この景色を三陸鉄道の新レトロ車両でもたっぷり楽しめるようになるわけです。また三陸鉄道区間では、事前予約によって「海鮮弁当」が購入できるサービスもあるようですので、列車の旅としては今年一押しの企画ではないかと思います。ただしこの列車の運転期間は10日間しかありません。計画を立てる際は十分ご注意ください。
詳細については三陸鉄道のホームページをご覧ください。
追伸
「dasegaseki42」さん、ドリームランドの記念切符までお持ちなんですね。短命に終わったモノレールが横向きになって走っている図を見て、最初から傾いていたのか、と思ってしまいました。大船駅横にモノレール乗り場の「残骸」が残っていたのは、昭和の終わりぐらいまでだったでしょうか。
「特急ビヤダル」さん、80年代駅舎シリーズは北海道を縦断する勢いですね。毎日楽しんでいます。
編集部 田中比呂之(ひろし)