北海道夏の風物詩「散水列車」が今年度から運転中止となりました。レールの温度管理などを強化するなどして対応することにしています。DE10プッシュプルで、間に挟まれたタンク車から水を撒く「散水列車」が見られなくなるのは寂しい限りです。(JR北海道プレスリリース 7月9日)
▲JR北海道プレスリリースより
【七尾線に観光列車導入 来秋デビュー】
能登半島を走る七尾線に観光列車(愛称未定)が導入されることになりました。来年の北陸デスティネーションキャンペーンに合わせて導入され、10月から金沢〜和倉温泉間の観光特急として1日2往復運転されます。種車は下関総合車両所所属のキハ48-4とキハ48-1004で、6月23〜25日にかけて金沢総合車両所に回送されています。
▲JR西日本プレスリリースより(3点とも)
デザインは近鉄「しまかぜ」のデザインを担当した山内陸平(監修)、井上昭二(デザイナー)の両氏が担当します。2両編のうち1両が座席車、1両が和風個室車となっており、車内で販売される予定の和菓子やお酒を景色を見ながら楽しむことができます。
運転区間は和倉温泉までですが、気動車で2両編成...のと鉄道への乗入れなども検討してほしいですね。(JR西日本プレスリリース 7月7日)
【西武×京急コラボ! 西武9000系に京急の赤塗装を再現】
京浜急行が1000系1編成(1057F)に黄色い塗装を施し、「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN」として5月から運転を開始しています。その塗装は基本カラーが黄色、ドアがグレーでどこか西武鉄道を彷彿とさせるカラーリングになっています。この塗装が西武鉄道に似ているという声が多数寄せられたことを受け、京浜急行からコラボレーションを実施したいと申し出があったことから今回の企画が実現しました。
▲西武鉄道プレスリリースより
今回実施するコラボレーションは西武鉄道の9000系(9003F)1編成を、京浜急行カラー(赤をベースに白い帯)を施すというもの。京急が「HAPPY」なのに対し、西武は「LUCKY」という冠をつけ「RED LUCKY TRAIN」と命名。今月19日(土)から池袋線、狭山線で運用される予定になっています。デビューの19日には池袋駅で出発式、西武球場前では撮影会がそれぞれ開催されます。(西武鉄道プレスリリース 7月9日)
【大雨の影響で鉄道にも被害】
大型台風や強い梅雨前線などにより各地で被害が出ていますが、鉄道関連施設にも被害が出ています。長野県南木曽町、中央本線(西線)南木曽〜十二兼にある梨沢橋梁が土石流により流され上松〜中津川で運休。鉄橋が流された周辺では、架線の断線や土砂の流入も発生していて復旧には最低でも1ヶ月以上かかる見込みです。リリースから1点(msn産経ニュース 7月9日/JR東海プレスリリース 7月10日/NHK NEWS WEB 7月11日)
▲流された梨沢橋梁 JR東海プレスリリースより
福島県でも大雨の影響で磐越西線山都〜喜多方間で、線路の盛り土が幅50メートル、高さ10メートルに渡って崩れました。線路が宙づりの状態になっており、復旧には時間がかかることが予想されます。現在も同区間で運転を見合わせ、代行バスが運行されています。(JR東日本新潟支社ホームページ/FNN News 7月11日)
山形県の山形鉄道フラワー長井線でも被害が発生。宮内〜おりはた間に織機川にかかる橋の橋台にあたる土台が川の増水で崩壊、7メートルにわたり線路が宙づり状態になりました。12日午後11時現在、復旧見込みは今月22日と発表されています。(msn産経ニュース 7月10日/山形鉄道ホームページ)
【北の大地からSLが消える?SLニセコ号など廃止へ】
観光列車として全国で復活している蒸気機関車ですが、道内で運行している「SLニセコ号」(札幌〜蘭越)「SL函館大沼号」(函館〜森)「SLはこだてクリスマスファンタジー号」(函館〜大沼)の3列車の廃止を9日に開催されたJR北海道島田修社長が定例記者会見で明らかにしました。釧網本線で冬に運転されている「SL冬の湿原号」は存続させる方針。一連の列車事故を受け安全体制の立て直しに注力することや、安全運行に必要不可欠な新型ATSの車上子の搭載が難しいこと、新幹線開業準備を優先する必要があることが理由としてあげられました。
現在JR北海道はC11-171とC11-207を所有していますが、鉄道ジャーナル誌2014年8月号によると、C11-207は6月8日の運転をもって引退している旨が掲載されています。(Doshin web 7月10日)
【雪に油が混ざりブレーキ力低下 東急東横線追突事故の中間報告発表】
今年2月15日に東急東横線元住吉で発生した列車追突事故について、11日中間報告が発表されました。今回の調査は東急電鉄と鉄道総合技術研究所による共同調査の中間報告で、国土交通省運輸安全委員会の調査報告(別途発表)とは別になります。
中間発表によると、ブレーキが効かなかった理由について特定には至っていないものの、以下のように推測されています。
事故発生時は車輪に接するほどの積雪があり、走行時に巻き上げた雪が車輪フランジと制輪子(ブレーキシュー)、レールに塗布されている油とが混ざり液状化。制輪子やフランジ周辺にこの液体が付着していたことから、この雪と油が混ざった液体が摩擦力を著しく低下させ、制動距離が長くなってしまったものと推測しています。運転士の運転動作などには問題なく、信号(ATC)や線路、車両などに異常はなかったことを確認しています。
今後は定期検査時に制輪子への付着物の除去、降雪時では運転本数の削減や、制限速度の設定を低くするなど、必要な対策などを検討・実施していくことにしています。
▲東急電鉄中間報告より
(東急中間報告 7月11日)