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昭和末期、北海道駅舎の旅

 このところ「特急ビヤダル」さんが北海道の駅舎写真をアップされています。時期は昭和末期です。宗谷本線の北側から南下、昨日は函館本線の北豊津まで来ました。現在、ほとんどの駅が新建材による簡易な駅舎に取り替えられています。「特急ビヤダル」さんの写真は、おそらくほとんどは開業時のものか、2代目の駅舎ではないかと思われます。

 宗谷本線の駅をひと駅ずつ丹念に撮影をされていて、一体何日かけてこのようなことが可能だったのだろうと思いました。もちろん全駅ということではありませんし、よく見ると撮影年が違っています。もっともこれはこれで大変だったと思います。
 北から順番に駅を見ていくと、やはり似たような駅舎が出てきて気になりました。久しぶりに「似たもの駅舎」を探してみると、問寒別と歌内、佐久と筬島は似ていますね。これを探し出すまでに小1時間かかりました。神経衰弱のようでした。
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 問寒別と歌内はどちらも大正12年の同日開業で、しかも昭和36年にどちらも改築しています。同時期に改築して似てしまったのか、開業時の駅舎も似ていたのかは、現時点ではわかりません。
 佐久と筬島は大正11年の同日開業で、こちらはどうやら開業時の姿のようです。ただし現在の筬島は貨車改造の駅舎になっています。
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 中高生の頃、北海道の駅はみなこんな形をしていて、当時も十分古かったのですが、「駅とはこういう形だ」とまだ柔らかかった脳に刻み込みました。その駅舎も「特急ビヤダル」さんが撮影してからほどなく新しい駅舎に取り替えられていきました。
 もうひとつ気になった駅は和寒です。出入口上に掲げられた駅名看板のその書体はともかく、「駅」の字が正字になっていますね。映画やドラマのセットのような印象を受けました。これには何か理由があったのでしょうか。この凜々しい駅舎も今は新しい駅舎に取り替えられています。
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▲写真全て:ビヤダルさん

編集部 田中比呂之(ひろし)

2014年07月16日   北海道

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