鉄道の車窓に限らず高い建造物は気になります。車窓に火の見櫓などが見えるとつい見入ってしまいます。東海道新幹線の車窓案内を編集中ということはこのブログで何度か触れています。この本の取材で最初に車窓の撮影に出かけたのは4月半ばのことでした。
新幹線の車窓はお馴染みだと思っていましたが、やはり取材となると車窓を見る目も真剣になるようで、これまで見えなかった建造物や地形が目に入ってきます。最初の取材ということもあり、手当たり次第にシャッターを切って帰ってきました。
撮影してきた写真を見てみると、無意識のうちに高い建物をかなり撮影したことに気づきました。もともと火の見櫓や給水塔にはちょっと関心があります。考えてみると小学生時代の行動範囲の中に火の見櫓と給水塔がありました。そういうことが影響しているのかもしれません。
もっとも撮影してきた高い塔は火の見櫓や給水塔ばかりではありません。ゴミ処理場の煙突、エレベーター会社の広告塔?などなど様々な塔が含まれていました。ただその中には銭湯の煙突がひとつも写っていません。東海道新幹線の沿線には銭湯の煙突がないのか、私が見逃しているか、ですね。近年のスーパー銭湯は煙突を必要としていないでしょうから、銭湯がないわけではないと推測します。
というわけで、今日は4月に撮影してきた「塔」をいくつかご紹介します。名称、場所などは解明中のものもあります。
▲これは神奈川県二宮付近の団地にある給水塔
▲掛川付近のエレベータ会社の塔
▲(左)現在解明中です。岐阜県(右)これも解明中。背景は伊吹山
▲解明中、長岡京あたりです
▲大阪貨物ターミナルの、これは給水塔でしょうか
これらの名称を知ったからといってどうということはないのですが、やはり知れば楽しくもあります。こうして日夜新幹線の車窓を解き明かしています。
『東海道新幹線開業50周年記念 世界最速「車窓案内」は8月下旬発売予定です。
編集部 田中比呂之(ひろし)