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企業は新幹線を向いている

 今週の「新幹線」は沿線にある企業の建物です。新幹線の車窓には実にいろいろな企業が現れます。中小企業から日本を代表する企業まで多種多様な業種の建物が目に入り、ほぼ100パーセント、新幹線に向かって看板を掲げています。

 私が目で確認する企業の建物をいくつか紹介してみます。私はたいてい新横浜から乗車して大阪方面に向かいます。多くの場合、自由席に乗りますので、空いている時は気の向いた側に座ります。
 この新幹線の取材を始めてから気づいたのは、小田原の手前山側、酒匂川の川岸に建つ巨大なアマゾンの建物です。灰色の建物の壁に近年急速にお馴染みになったあのロゴが着いています(私はアマゾンの会員ではありません。弊社のゴミ箱には毎日この会社の段ボール箱が大量に捨てられています)。
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 藤枝付近に住友ベークライトの看板を見つけたのも今回の取材がきっかけでした。この企業名を知るきっかけは新幹線車内のLED表示板に表示されるコマーシャルでした。客室通路出入口上にプロ野球の結果とかを流しているあれです。工場の看板を見つけたときは、こんなところにあったのか、と思ってしまいました。会社の同僚何人かもこの企業名を覚えていました。
 こっそり書いてしまいますが、この新幹線のLED表示に広告を流す料金は、1年契約で大新聞1面広告数回分です。
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 掛川を過ぎると両側は企業のショーウィンドーと化します。資生堂、丸大食品、大塚製薬、ヤマハなどが次々に現れます。資生堂の前庭(新幹線側)は清掃が行き届いています。 20140801_03.jpg
 岐阜県の大垣付近にあるイビデンの建物は、かなり昔から私のチェックポイントです。鉄道会社のような響きに惹かれるのでしょう。実際、この付近を走る養老鉄道の大昔の親会社だったようです。
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 さらにこれは有名過ぎますが、ソーラーアークも岐阜羽島付近にあります。新幹線に近すぎて構えていないと見逃します。これが現れた頃、「何事か」と思ったものです。そのころの社名は三洋でしたが、のちにパナソニックに持ち主が代わり、表示も変わりました。車窓にも企業の栄枯盛衰が投影される例ですね。 20140801_05.jpg
 まだまだありますが、今日はこれぐらいで。

編集部 田中比呂之(ひろし)

2014年08月01日   東海   タグ : 東海道新幹線

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