ホーム屋根の壁?

 同好の知人で「悠悠自鉄」を実践している人がいます。この2年ぐらい乗りっぱなしの印象です。1年中海外で乗り鉄しています。詳細な行程を書いたメールが来きます。それが大げさではなく毎月来るのです。

 その知人が珍しく国内を青春18きっぷで旅行してきたらしく、関西本線の亀山駅について詳しくメールに書いてきました。メールは私だけではなく、10数人の仲間に同時に送られています。3方向の列車がすべて始発か終点というのは珍しいのではないかと書いてきました。なるほど珍しいかも知れません。
 この亀山には今年3月に久しぶりに下車しました。広めのホームに大きな屋根があって、しかもその端に変形5角形の壁がついていたのを確かめようと思って、松阪から伊勢鉄道に乗らず亀山に来てみました。 20140805_01.JPG
 まだありました。中学生の時にDF50とともに写真を撮影した覚えがありますが、ネガは捜索中です。この重厚な感じは一度見ると忘れません。この壁はどういう役割を担っているのでしょう。蒸気機関車が吹き上げる煙の侵入を軽減する役割でしょうか。亀山の開業は明治23年です。
 私が亀山のホーム屋根を撮影した翌月、「KINU」さんが愛知御津駅にアップされたホームの写真を見て、ここにもまだある、と思いました。愛知御津駅のホーム壁はもっとおしゃれに造られています。愛知御津駅は明治21年開業、当時は御油を名乗っていました。
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▲投稿:KINUさん
 次にこのホーム屋根壁を発見したのは、5月のことで、おそらく意識し始めると自然に目に入ってくるのでしょう。静岡から原まで駅舎の写真を撮り歩いた際、興津で下車、ホームで電車の撮影をしている時に「発見」しました。ご覧のように特に古めかしいホームではありません。それでもこの形は亀山や愛知御津のホーム屋根の同類でしょう。興津駅は明治22年の開業です。
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 さらに先日大井川鐵道に向かうべく掛川で新幹線から東海道本線に乗り換える時に、またも発見しました。前3駅に比べるとやや小ぶりです。これはやはり蒸気機関車時代の名残でしょうか。掛川の開業も明治22年です。 20140805_04.JPG
 ここに紹介した駅はほぼ同年代の開業で、亀山は私鉄の関西鉄道の駅として開業、他の3つは東海道本線の駅です。もっともこのホーム屋根が開業当初のものかどうかはわかりません。この手の研究が進んでいるのかどうかもわかりませんが、自分でもう少し調べて見ようかと思っています。

編集部 田中比呂之(ひろし)

2014年08月05日   東海

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