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世界最速「車窓案内」は8月28日発売です

 今年は東海道新幹線開業50周年です。この一大事に記念となる出版物を刊行したいと思っていました。幸い地図のスペシャリスト今尾恵介さんからご提案をいただいた車窓案内をまとめることができました。『東海道新幹線開業50周年記念 世界最速「車窓案内」』は今月28日の発売です。

 この本には余人には真似のできない今尾さんならではの2つの地図がほぼ全ページに展開されています。そのひとつは25000分の1地形図を東海道新幹線の左右1km幅で切り貼り、東京から新大阪まで繋ぎました。地形図65枚を使って、59見開きの地図に再編集しました。
 今尾さんに切り貼りのお原稿をいただいた時、正直「できるのかな」と不安になりました。これには大日本印刷の担当の方が精緻な仕事をしてくださいました。
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 もうひとつは今尾さんの手になるイラスト地図です。切り貼りした地図に対応した59見開き分のイラスト地図、楽しい地図の中に沿線の建物、交差する鉄道・道路などを分かりやすく描き入れ、トンネル・鉄橋などのデータもしっかり入っています。
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 さらにB5見開きの上段には山側の車窓解説、下段に海側の車窓解説と、おそらく車窓解説としては初めての試みではないかと思いますが、左右別々にお書きいただきました。これも今尾さんのご提案です。
 私としてはこの今尾さんの気迫に応えるべく、6月7月に何度も新幹線に乗って、車窓の確認やデータの収集などにつとめました。スタッフの後藤は数千枚の車窓写真を撮影。この中から400枚余りの写真を厳選しました。
 車窓は一瞬だからこそ残像が脳裏に焼き付きます。それを脳裏ではなく写真に記録することは、簡単な作業ではありませんでした。 20140821_03.jpg
▲根府川の東海道本線白糸川橋梁が見えるのは一瞬
 こうしてこれまでにない車窓案内が完成しました。全線をかなり詳細に紹介できたのも、東海道新幹線の車窓には「日本が凝縮」されているからこそです。どこを切っても語ることがある車窓は、おそらく東海道新幹線しかないでしょう。
 是非ともこの本とともに東海道新幹線にご乗車ください。きっと楽しい時間を過ごすことができます。

編集部 田中比呂之(ひろし)

2014年08月21日   関東   タグ : 東海道新幹線

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