「日本鉄道旅行地図帳 増結 第3列車」を今週2月20日(金)に発売いたします。
3月14日JRダイヤ改正で、北陸新幹線が金沢まで開業し、それにともなって新駅の開業、並行在来線の第3セクター化で名称も変わります。
また東日本大震災で大きな被害を出した東北地方のいくつかの路線が、3月から6月にかけて復旧開通します。昨年4月の三陸鉄道に続き、復旧への足取りは着実です。
平成24年7月、「乗りつぶしノート 第2列車」を発売してから2年8ヶ月が経過し、この間にも新線の開通、新駅の開業がありました。またこの3月の改正と6月までに予定されている東日本大震災関連の復旧などを反映した改訂版がこの「第3列車」です。
「悠悠自鉄」では「第3列車」の内容などを随時お知らせしていきたいと考えております。
最初は今回の大きな目玉である北陸新幹線を取り上げるのが順当と言えるでしょうが、マスコミなどで連日ニュースが流されていますので、後回しにします。
JRのダイヤ改正から半月後になりますが、4月1日から北近畿タンゴ鉄道の運営会社が変わります。これに伴い社名も「京都丹後鉄道」に改称されます。私には久しぶりに真っ当な名称を聞いたという感動がありました。なにしろ「あいの風とやま鉄道」や「えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン」などの名称に天を仰いだばかりでしたので、感慨もひとしおです。
さらに言えば、ようやく「タンゴ」という何度見ても違和感がぬぐえなかった文字から解放されます。春にはケーブルカーでただひとつだけ乗り残している「天橋立ケーブル」を乗りに行こうかと思っています。
それにしても「京都丹後鉄道」の名称や7つの駅の改称発表が、「第3列車」の校了ギリギリとなり、ちょっと慌てました。改称になった駅を地図でご覧ください。ちゃんと間に合いました。赤い文字が改称される駅です。
京都丹後鉄道周辺には、元伊勢、大江山の鬼、聖徳太子の母ゆかりの地・間人(たいざ、かにでも有名)、小野小町の墓、静御前出身地、などなど気になる歴史系観光地もあたくさんあります。この機会に加悦鉄道などと合わせて、丹後半島を巡るのはいかがでしょう。
聞くところによると、鉄道会社がバスを運行する例はいくらでもあるそうですが、バス会社が鉄道運営に乗り出すのは初めての事例だそうです。(仙北鉄道や花巻電鉄も最後はバス会社の名前を名乗っていましたが)。いずれにしても経営環境はかなり厳しいようです。これまでの鉄道経営にはなかった新しい風を期待したいと思います。
田中比呂之(ひろし)