今年5月に発表されたJR西日本のクルーズトレイン。車内のパースが公開されたスイート車両、リビングの壁を見るとなにやら車両が写っている写真が貼ってあります。よく見ると南満洲鉄道のパシナらしき機関車が。パシナと言えば特急「あじあ」をイメージする方も多いと思います。今回発表されたクルーズ車両の色が緑色なのは、「あじあ」をイメージしたと思うのは考えすぎでしょうか。
【関連記事】鉄道ニュースまとめ(5月18日~5月24日)
【電池で走る車両 小坂鉄道で11月に】
大館と小坂を結んでいた小坂鉄道。同線は平成21年4月1日に廃止されましたが、現在でもほぼ全線にわたってレールが残されています。今回、パナソニックの乾電池「エボルタ」を使ってオリジナル車両を8キロ走行させるチャレンジを行うことになりました。車両は秋田県立大学などと共同で製作、定員10名で特殊な強化段ボールで製作。総重量は1トンになります。
ちなみにこの「エボルタ」チャレンジは今回の小坂鉄道で7回目です。前回は、プラレールを使用したギネス記録への挑戦。単3乾電池1本でどれだけの走行できるかのチャレンジで、4時間25分、5.6キロを走破しました。(パナソニックプレスリリース 9月8日)▲パナソニックプレスリリースより
【開かずの踏切解消へ 東武伊勢崎線とうきょうスカイツリー~曳舟間を高架に】
高架化工事が各地で行われています。主な目的は踏切解消で、今回の東武伊勢崎線の高架工事も同じ目的です。東武伊勢崎線のとうきょうスカイツリー~曳舟間にある「東武伊勢崎線2号踏切」を解消すべく、8日墨田区が事業基金を設立すると発表しました。高架化するのは同踏切を含めた約800メートル。総事業費は275億円を見込んでいます。
東京スカイツリーが完成し周囲の道路の渋滞がさらに悪化。踏切も列車運転本数が最大になる時間帯は、1時間のうち33分遮断機が下りていて渋滞に拍車をかけてしまっていました。区などは平成36(2023)年度の完成を目指し準備を進めていきます。(毎日新聞 都内版 9月9日)
【キハ285系開発中止 DMVも導入断念 資源を安全対策に】
JR北海道と川崎重工業が開発を進めていた新型特急車両の開発を中止することを10日、JR北海道が発表しました。開発を中止したのはキハ285系。振り子装置と空気バネ車体傾斜を組み合わせ最大8°傾斜させることができる複合車体システムや、既存の動力システムにバッテリ、インバータ、モータを組み合わせたMAハイブリッド駆動システムを搭載するなど、高速化を図り時間短縮を目指していました。しかし、相次ぐトラブルなどで開発資源を安全対策にまわすことになり、開発中止となってしまいました。
▲キハ285系イメージイラスト(JR北海道プレスリリースより)
車両自体はすでに落成間近(今月末落成)まで製造が進んでいました。完成した試作車は軌道や電気設備を検査する検測車両に使用するなどを検討し、活用方法を見いだすことになっています。
検測車両に転用するとしても、検測用の台車(歪まないような専用台車が必要)や設備が必要となるため、そのまま転用することは難しいと思われます。(JR北海道プレスリリース 9月10日)
新型気動車開発中止と同時に、釧網本線などで試験を行っていたDMVに関しても導入を断念する方針を明らかにしました。これは10日開かれた同社の記者会見で島村修社長が明らかにしました。(朝日新聞DIGITAL 9月11日)
【日比谷線に新駅構想 虎ノ門ヒルズ】
都は12日に「東京都長期ビジョン(仮称)」を発表しました。この中で、2020年の東京オリンピック開催までに虎ノ門ヒルズ近くに日比谷線の新駅を設置する構想が明らかになりました。日比谷線の新駅は霞ヶ関~神谷町間に設置。新駅は銀座線の虎ノ門駅と地下通路で結ばれます。虎ノ門地区の構想案では新駅設置の他、虎ノ門ヒルズ近くにバスターミナルを整備することが提案されています。
今後は政府、東京メトロなどと協議を進めていきます。(毎日新聞 9月12日)