鉄道趣味の特性と言えばいいのだろうと思いますが、鉄道があるところにはたいていファンが訪ねていって写真を撮ったり、切符を買ったり、訪問先の鉄道員と親しくなったりします。しかも現役の鉄道に限らず、なくなった鉄道の跡まで歩いて記録もします。
9月2日のこのブログで紹介しました「ユイと大吉が見た風景」は、三陸鉄道北リアス線島越駅付近でした。狭い入江と駅と周辺にあった何もかもが津波で破壊された風景は衝撃でした。私は震災後の4月30日に島越へ行き、衝撃の風景に圧倒されました。
社内のある部署で書籍の表紙に使用する鉄道写真を探しています。これまでも当編集部が協力して写真の手配をしてきましたが、今回は当Web上で募集することになりました。かなり条件が限定的だとは思いますが、皆様の珠玉の写真を是非拝見させてください。
JR東日本の広報誌に出てくるようなタイトルをつけましたが、先週末東北の取材に行った折、はじめて「東北ローカル線パス」を使いました。切符の存在は前から知っていましたが、JRだけの切符かと思いきや、私鉄も乗り放題なんですね。雪が降る前に弘南鉄道全駅の撮影をするにはちょうどよい切符です。(「大人の休日倶楽部」会員割引で若い人たちより安い値段です)。
特急寝台「あけぼの」がなくなるそうです。宮城県の県紙「河北新報」が関係者の話として報じて、何紙かが後追いをしていました。「あさかぜ」がブルートレイン化されてから50年以上、ファンから常に注目されてきた特急寝台用客車です。それは私の人生と期間がほぼ重なる年月です。
BRTに関する新聞記事やJRのリリースには、「仮復旧」という言葉がどこかに使われているようです。「仮復旧」という言葉を目にすると、鉄道ファンである私はホッとします。あくまでもバスは「仮」の姿で、いつの日か線路が敷かれ、以前よりも快適な鉄道車両が走ることが前提になっていることを信じたい......。
今日は最終回でした。7月1日、海開きの日に北三陸~畑野間の開通式が、北三陸駅ホームで行われました。市長の挨拶が始まったシーンの画面左に、なんと三陸鉄道の望月現社長が立っていて、驚きました。
しかもユイがくす玉を割るシーンでは、将棋倒しにも巻き込まれて立派に演技しているではないですか。来年4月の本当の全通式典では将棋倒しにならないよう気をつけてください。
◀三陸鉄道望月社長(左)